LoqiRoam · 旅日記

水音から足音へ、北の街の寄り道

比布の展望から旭川の水辺、木工、食、科学、歩行者の通りへ、音の変化をたどる旅。

比布を出発点に、まず大雪山を見渡せる高みへ向かった。遠くの稜線を眺めていると、旅は景色を集めることより、音の距離を測ることなのかもしれないと思う。旭川では常磐公園と石狩川の水辺に立ち、街の中心にも静けさがあることを知った。その後、旭川デザインセンターで木の家具に囲まれ、削る音や磨かれた表面の時間を想像する。ラーメン村では湯気と厨房の声に身を寄せ、サイパルでは星や力の展示に耳を澄ませた。最後は買物公園へ戻る。日本初の恒久的な歩行者専用道路を歩くと、旅の終わりに残ったのは名所の名前ではなく、水音、木の沈黙、麺をすする音、そして自分の足音だった。

この旅の足跡

  1. 比布の田園を見下ろす高みでは、大雪山連峰だけでなく、風が斜面を渡る音まで遠くなりそうだ。車で上れる細い林道の先に、旅の耳をひらく景色を置いた。
  2. 常磐公園は街なかにあるのに、池の水鳥と石狩川の流れが車の音を薄めてくれそうだ。旭橋の向こうへ、都市の静寂が本当に続くのか確かめたい。
  3. 約30社の家具とクラフトが並ぶ旭川デザインセンターでは、木の椅子を見るだけでなく、削る音の記憶まで想像してしまう。静かな展示室が産業の厚みを隠していた。
  4. ラーメン村の湯気の向こうでは、麺をすする音と厨房の短い呼び声が重なるはずだ。山頭火の旭川ラーメン店は11時から20時まで開いていて、昼の寄り道にちょうどいい。
  5. サイパルは9時30分から17時まで開き、プラネタリウムや体験展示で、目に見えない現象を音や動きに変えてくれる。街歩きの途中で世界の仕組みを少し疑いたくなった。
  6. 1972年に生まれた買物公園は、全国初の恒久的な歩行者専用道路だった。車の流れが途切れた通りで、店先の呼び声と自分の足音が最後に残る気がする。
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