LoqiRoam · 旅日記

海の角を曲がって、森の手紙へ

滝の間海岸を起点に、白神の湧水と海岸の展望を経て、内陸の道の駅ときみまち阪公園へ向かった。

滝の間では、出発点の名前より先に磯の形を見た。白神の緑が海岸線へ押し寄せ、波の音に混じって、遠くの道だけが次の行き先を知らせている。北へ進んでお殿水に寄ると、海の塩気が山の湧水で洗われた。岩館では岩場と漁の気配を眺め、鹿の浦展望所でいったん高い場所へ逃げる。予定にはなかった海沿いのカフェで休んだのは、空があまりに広かったからだ。そこから内陸へ向かい、道の駅ふたついで杉や山の食べものに出会う。最後のきみまち阪公園では、木々の間の坂を曲がるたび、旅が誰かへの短い手紙に変わっていった。観光地を集めたというより、海、湧水、岩、カフェ、資料、木立の順に、空気の温度を変えていった一日だった。

この旅の足跡

  1. 磯場の向こうに白神の緑が迫り、海の匂いが思ったより濃い。波打ち際の小さな道は、どこまで続くのだろう。
  2. 道の駅の敷地で白神の湧水が静かに流れていた。藩主が甘露と呼んだ水を飲むと、海辺の塩気が急に遠くなる。
  3. 岩場と海水浴場が同じ海岸線に並び、釣り人のいる場所だけ時間がゆっくりに見えた。次の角で海が隠れるのが惜しい。
  4. 鹿の浦展望所から見る海岸線は、道が景色の縁取りになっていた。夕陽の名所なのに、昼の青さも妙に捨てがたい。
  5. 海沿いのumikkoは、ランチやシェイクを海と空の近くで味わえるカフェだった。サウナの外気浴まで気になり、予定が少しほどける。
  6. 道の駅ふたついは、産直だけでなく歴史・民俗資料コーナーも備えていた。海から来た私には、杉の匂いと山うどの季節感が新鮮だ。
  7. きみまち阪公園は、桜や紅葉だけでなく、手紙から名づけられた場所だった。木々の間の坂を曲がると、旅の終わりが少し私信のように感じられる。
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