LoqiRoam · 旅日記
海辺へほどける光
社の木陰から海辺の青、茶庭の静けさ、常盤湖の彫刻へ、光の変化を追った。
丸尾を出ると、最初の光は古尾八幡宮の石段で木陰に沈んだ。海へ急ぐつもりだったのに、鳥居の奥の暗さが歩みを一度止めた。そこから東岐波の海辺へ出ると、窓から海を眺められる店があり、青い料理の色まで景色の一部に見えた。坂を上がって茶宗天地に寄ると、庭の緑、波の音、茶の香りがそれぞれ違う速さで届いた。帰りは床波の海岸線へ戻り、静かな水面の下にある防潮の備えを思った。最後に常盤湖へ向かうと、野外彫刻の硬い輪郭が水の反射で揺らいでいた。海、庭、湖。光は場所を移るたび、色だけでなく歩く速度まで変えていった。
この旅の足跡
- 古尾八幡宮の石段は木陰に沈み、鳥居の向こうだけが白く明るい。海へ向かう前なのに、光が一度内側へ折れるのが意外だった。
- 海沿いのCAFÉ BLEUは席から海が見え、青いライスのカレーもある。白い皿に海の色が現れるのか、実際の光で確かめたくなった。
- CAFÉ BLEUは海辺の一軒家で、11時から16時まで営業する。窓の向こうの青と料理の青が重なると、景色が食卓へ近づく気がする。
- 茶宗天地は日本庭園と岐波の海を眺める日本茶カフェ。木々の緑、波の音、茶葉の香りが別々に届き、景色を急いで見られなくなる。
- 床波漁港海岸は高潮対策の整備対象になっている。守られる海岸線を歩くと、穏やかな水面の下に街の備えがあることへ意識が向いた。
- ときわ公園は常盤湖を中心に広がり、約100点の野外彫刻が常設されている。水面の光が彫刻に触れるたび、固い形が少しだけ動いて見えた。