LoqiRoam · 旅日記

水の色を三度見直す旅

奥泉から湖上駅、温泉、千頭、川根茶、寸又峡をつなぎ、鉄道・食・水の三つの発見を集めた山旅。

奥泉を出たときは、山の中を静かに歩く旅になると思っていた。ところが最初の寄り道で温泉に触れ、次に奥大井湖上駅へ向かうと、山は突然、湖と線路の舞台に変わった。駅から見た景色のあとに接岨峡の湯へ戻ったことで、観光の風景と土地の暮らしが一本につながった気がする。千頭では川根茶がソフトクリームになっている小さな意外さを拾い、茶茗舘では同じ茶でも畑の場所ごとに表情が違うと知った。最後の寸又峡では、吊橋そのものより、光を受けて青く見える水面に足を止めた。今日集めた三つは、湖上の駅、冷たい茶の甘味、そして水の色。大きな名所を追いかけたはずなのに、記憶に残ったのは、景色の隣にあった小さな変化だった。

この旅の足跡

  1. 奥泉の山道には、温泉施設の露天風呂と八つの湯船がある。出発直後なのに、景色より先に体が旅の速度を覚えたのが意外だった。
  2. 奥大井湖上駅はダム湖の上に張り出すようにあり、線路と湖面の距離が近い。駅なのに到着より眺める時間が長くなりそうで、少し笑った。
  3. 接岨峡温泉会館は駅から徒歩約8分で、険しい山並みの中にある。湖上駅のきらめきのあとに湯へ戻ると、旅が急に生活の側へ近づいた。
  4. 千頭駅前には川根茶のソフトクリームを扱う店があり、山の奥でお茶が冷たい甘味になる。茶葉の印象が一口で変わった。
  5. 茶茗舘では10時から16時30分まで川根茶縁喫茶を楽しめ、茶畑ごとの表情を聞ける。景色を飲みものとして味わう発想が新鮮だった。
  6. 夢の吊橋の下では、光の反射で湖面が青く輝くチンダル現象が見られる。最後に橋を渡ると、三つ目の発見が足元ではなく水の色になった。
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