LoqiRoam · 旅日記

海と畑のあいだ、曲がり角の先へ

浜小清水から、丘・道の駅・砂丘・湿地・農道・北浜駅をつなぎ、海と畑の境界を歩いた。

浜小清水では、まず駅の近くの丘へ上がった。フレトイ展望台から見ると、海と砂丘と遠い山が一枚の景色に収まるのに、足元の道だけは妙に細く、旅はそこから始まった気がした。道の駅で山の幸と海の幸を眺め、少し食べてから、原生花園へ向かった。海と濤沸湖に挟まれた砂丘は、花の名所というより、風が二方向から来る長い境界だった。湖側の木道では鳥の声に足を止め、次は気まぐれに内陸へ折れた。じゃがいも街道は驚くほどまっすぐで、曲がり角を選びたい私にはかえって新鮮だった。最後は北浜駅へ。名刺で埋まる小さな待合室と、すぐそこにある海を見ながら、喫茶店で旅を閉じた。遠回りしたはずなのに、景色の変化が道順を正解にしてくれた。

この旅の足跡

  1. 丘の名前が「丘が切れているところ」だというのに、上からは海と知床連山が一度に開ける。無料の展望台なのも少し気前がいい。
  2. 道の駅なのに、山の幸と海の幸が同じ棚に並び、レストランは昼だけ開く。旅の食事が“通過点”でなく町の入口になる感じがした。
  3. 海と濤沸湖の間に約8キロ続く砂丘。花を見に来たのに、左右で水の色と風の音が違うことのほうが気になって、歩く速度が勝手に遅くなる。
  4. 濤沸湖の木道は、花を見るための道なのに水鳥の気配が主役になる。斜里岳と藻琴山を望む展望デッキで、湖が思ったより近くて少し驚いた。
  5. じゃがいも街道は約5キロの直線道路。曲がり角を探す旅で、曲がらない道を選ぶのは少し反則だが、畑と防風林の奥に斜里岳が浮くと納得してしまう。
  6. 北浜駅は海まで約20メートルの木造駅舎。待合室の壁は旅人の名刺で埋まり、展望台では線路の向こうがすぐオホーツク海になる。喫茶は11時から。
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