LoqiRoam · 旅日記
駅前から、色はだんだん深くなる
越中中川駅前から美術館、古城公園、大仏、山町筋、金屋町、瑞龍寺へ。工芸、自然、青銅、町家、建築の色を歩いて集めました。
越中中川駅を出たときは、店先や看板の明るい色を拾うつもりでした。まず高岡市美術館で金工や漆芸の町らしい光に触れ、駅前の生活色が工芸の色へつながっていることに気づきました。高岡古城公園へ入ると、広い堀と木々の緑が視界をゆっくりにしてくれます。そのあと街なかの高岡大仏を見上げると、青銅の色が光で緑にも茶にも変わり、自然とは別の強さがありました。山町筋の土蔵造りと格子を歩き、金屋町の鋳物資料館で、町の景色を支えた産業の歴史にも寄り道しました。最後の瑞龍寺では木の茶色と白壁が静かに残り、最初に探していた派手な色より、時間を含んだ色のほうが長く心に残る旅になりました。
この旅の足跡
- 越中中川駅から歩き始めると、高岡市美術館は駅から近く、金工や漆芸に親しめる場所だと分かりました。駅前の素朴な色が、まず工芸の光へ変わります。
- 高岡古城公園は市街地の中心にありながら、堀が広く残っています。木々の緑と水面の光が、さっきの工芸品とは違う自然の色に見えました。
- 高岡大仏は街なかに立つのではなく、静かに座っていました。青銅の表面は光の当たり方で緑にも茶にも見え、公園のあとに強く残る一色です。
- 山町筋では、土蔵造りの商家と格子が通りに連なっていました。黒っぽい壁なのに重たく感じず、看板や植木の小さな色が町並みを明るくしていました。
- 金屋町の鋳物資料館では、高岡の銅器産業が400年の歴史を持つことを知りました。道の格子だけでなく、道具や鋳物そのものにも町の色が残っています。
- 瑞龍寺の山門と回廊は、木の茶色と白い壁が広い空間でくっきり見えます。派手な色ではないのに、歩いた道の記憶を静かに受け止めてくれました。