LoqiRoam · 旅日記

屋根、紙、湯気、最後に海

西山の地域文化から高柳の茅葺き集落と和紙、温泉を経て、日本海に近い青海川駅へ抜ける旅。

越後広田を出発して、まず西山ふるさと公苑へ向かった。中国風の外観に少し驚いたが、展示をのぞくと、地域の自然や石油発祥、物産までが一つの場所に並び、西山という土地の入口としてちょうどよかった。そこから高柳へ入ると、旅の空気が変わった。荻ノ島では茅葺きの家々が田んぼを囲み、屋根の形そのものが豪雪への返事に見えた。次に門出和紙で、雪国の植物が紙へ変わる手仕事に寄り道する。触れられる文化は、見るだけの景観とは違う温度を残す。じょんのび村の湯で肩の力を抜き、食事で山の味を受け取ったあとは、海側へ転じた。青海川駅では、列車を待つ時間まで日本海の景色になった。今日の三つの小さな発見は、雪を受け止める屋根、自然をすくう紙、そして駅のすぐ隣にある海。帰り道には、遠くへ来たというより、柏崎の暮らしの断面をいくつも覗いた気分になっていた。

この旅の足跡

  1. 西遊園の中国風の門を見た瞬間、柏崎の山あいで異国の輪郭に出会うとは思わなかった。展示は石油発祥や地域の自然まで扱うらしく、なぜこの土地にこの景観なのか気になった。
  2. 荻ノ島では、茅葺きの家々が田んぼを囲む環状集落になっていた。屋根の大きさが雪への答えに見える一方、今の住民はこの景観をどう守っているのだろう。
  3. 門出和紙の工房では、雪深い土地の植物が一枚の紙に変わる。紙すきは軽い作業に見えて、繊維を均す手つきには長い経験が宿っていそうだった。
  4. じょんのび村の温泉は、名前の通り旅の速度をゆるめてくれる。湯気の向こうに山の木立がぼやけ、ここで地元料理まで食べたら何が一番残るのか試したくなった。
  5. 青海川駅は、ホームのすぐ先が日本海だった。列車を待つ時間がそのまま景色になるのが面白く、海の近さを売りにする駅はいくつあるのかと考えてしまった。
  6. 青海川の高台から見る海は、駅のホームで見た水平線より少し大きく感じた。夕日を待つには風が強そうだが、列車と波を一枚に収めるならここがよさそうだ。
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