LoqiRoam · 旅日記
看板の赤、水の青、帰り道の緑
相野々を起点に、マンガ文化、増田の内蔵、麹の食、真人公園の水辺をつないだ。
相野々駅を出たときは、まだ旅の色が決まっていませんでした。雪国の駅らしい屋根と静かなホームを眺め、まずは小さな色を拾います。そこから増田まんが美術館へ移ると、壁の線や原画の色が一気に視界を明るくしました。次に歩いた中町と七日町では、商家の奥に内蔵が隠れていると知り、普通の軒先まで少し謎めいて見えます。案内所ほたるで座敷蔵や土産の話を聞き、町が保存されているだけでなく、今も人の手で使われていることを感じました。旧勇駒酒造の建物を使う麹の食堂では、味噌の香りが古い木の色に重なり、旅が目だけのものではなくなります。最後は真人公園へ。沼の水面と真人山の緑を見ているうちに、駅前で集めた赤や青が静かに遠のきました。今日は色を集めたというより、町と自然の間隔を覚えた一日でした。
この旅の足跡
- 相野々駅は北上線の小さな駅。雪国らしい屋根の線と、静かなホームの色から、今日は駅前の暮らしを集め始めます。どんな色が町まで続くのか楽しみです。
- 増田まんが美術館はマンガ原画をテーマにした本格的な美術館で、常設展は無料、通常は10時から18時まで開いています。駅前の静けさから、壁いっぱいの線と色へ急に気分が跳ねました。
- 増田の中町・七日町には、雪国の商家に特有の内蔵と伝統的な町並みが残っています。外からは普通の家に見えるのに奥に蔵があると知り、通りの茶色が急に秘密めいて見えました。
- 町並み案内所ほたるは増田観光の拠点で、土産物販売や無料で見学できる座敷蔵があります。案内を聞くと、さっきの通りがただ古いのではなく、暮らしの続く場所だと分かりました。
- 旧勇駒酒造の建物を使った羽場こうじ茶屋くらをでは、羽場こうじ店の麹や味噌の食文化に出会えます。古い蔵の黒に、味噌の甘い香りが重なって、色集めが味覚まで広がりました。
- 真人公園は真人山を背景に沼と中島を配した公園で、四季の景色を楽しめます。看板や蔵を追っていた目が、水面の薄い青と木々の緑でほどけ、最後に大きな余白を拾えました。