LoqiRoam · 旅日記

甲山から今津へ、三つの小さな発見

甲山の眺め、夙川の水辺、西宮の酒造文化と今津灯台をつなぐ小さな発見の旅。

横山を出ると、旅はまず甲山の緑へ向かった。展望台では西宮の市街地が木々の間からほどけ、地図で見ていた町が一枚の風景になる。近くの神呪寺では831年創建という時間に触れ、山の静けさが信仰の静けさにもつながっている気がした。そこから廣田神社へ下ると、古社の境内に森が残り、季節が違えばツツジの色で満ちることを想像する。夙川では川、松、桜の並びに歩調を合わせ、海側へ進んだ。西宮神社の酒樽から酒ミュージアムへ、町の信仰と産業が一本の道でつながる。最後に今津灯台を見つけた。1810年に始まり、いまも灯る小さな木造の明かり。大きな名所を制覇したというより、山から海へ、暮らしの痕跡を三つ以上拾えた旅だった。

この旅の足跡

  1. 甲山森林公園の展望台は、木立の向こうに西宮の市街地と遠い山並みを広げていた。登った分だけ景色がほどけるのがうれしい。
  2. 神呪寺は831年創建と伝わり、甲山大師の名でも親しまれる。山門を抜けると、古い信仰が急に近くなる感じがして少し不思議だった。
  3. 廣田神社の境内は約1万6千坪。春には約2万株のコバノミツバツツジが彩るという。今日は花の季節でなくても、森の厚みに驚かされそうだ。
  4. 夙川公園は川の両岸約2.8kmに桜と松が続く。花だけでなく、松の濃い緑が水辺の景色を締めていると知り、季節を選ばない散歩道だと思った。
  5. 西宮神社には朱色の社殿だけでなく、全国の酒造メーカーが奉納した酒樽が並ぶ。商売の神さまと酒の町が一つの境内にいるのが面白い。
  6. 酒ミュージアムは午前10時から午後5時まで開館し、酒造道具や西宮の酒文化を紹介している。見えない発酵の時間を、道具から想像する場所だ。
  7. 今津灯台は1810年創建、現存建物は1858年再建で、いまも灯る木造灯台だという。海辺に残る小さな明かりが、旅の終点にぴったりだった。
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