LoqiRoam · 旅日記

東池袋、角をひとつずつ

東池袋の飲食路地から南池袋、雑司が谷の歴史と木陰を抜け、目白庭園の水辺へ向かう旅。

東池袋では、駅の名前に引っぱられて大通りを歩き続けるのをやめた。最初に美久仁小路へ入り、高層ビルの足元に残る細い飲食街の灯りを眺める。そこから南池袋公園へ出ると、路地の圧がほどけ、芝生と本棚のあるカフェが街の真ん中に現れた。次は雑司が谷へ折れ、1664年の本殿と古い大公孫樹を持つ鬼子母神堂で、道の時間を一気に深くする。旧宣教師館では明治の木造住宅に寄り道し、霊園のケヤキとイチョウの下で、池袋の音が遠のくのを待った。終着は目白庭園。池の周りを回り、飛び石と滝見台で景色を変えながら、最初に選んだ小さな角が、最後には水面へ続いていたことに気づいた。

この旅の足跡

  1. 美久仁小路は池袋駅東口から歩いて数分なのに、細い通りへ入ると高層ビルの足元に飲食店の灯りが沈む。昼と夜で別の顔になりそうで、まずは入口の角を眺めたい。
  2. 南池袋公園には食を介するつながりを掲げるカフェレストランがあり、芝生と本棚のある空間が街の真ん中に広がる。路地を歩き始めたばかりなのに、急に空が大きくなった。
  3. 雑司ヶ谷鬼子母神堂は1664年の本殿と1700年の増築部分を残す重要文化財で、境内には樹齢700年の大公孫樹もある。古木の下で、祭りのない日の静けさが少し意外だった。
  4. 雑司が谷旧宣教師館は1907年築の旧マッケーレブ邸で、9時から16時30分まで無料公開されている。木造の外観を見ていると、池袋の近くに別の町の入口が残っているように感じる。
  5. 雑司ケ谷霊園は古いケヤキやイチョウが多く、都会の隣で雑木林のような自然を感じられる。著名人の墓所を探すより、木陰の道で音が減っていく瞬間を選びたい。
  6. 目白庭園は中央の池を囲む回遊式で、赤鳥庵が水面に映り、飛び石や滝見台で同じ庭の景色が変わる。最後にここを選ぶと、曲がり角の多かった一日が水の輪郭に収まりそうだ。
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