LoqiRoam · 旅日記

山から駅へ、駅からまた山へ

マタギ文化、クマ、駅の食、発酵文化、山の物産を内陸線と送迎でつないだ。

阿仁マタギ駅を出ると、最初の曲がり角はマタギ資料館へ向かった。装束や狩猟道具を見ているうち、山の文化は勇ましい物語だけではなく、道具を扱う手つきや掟の積み重ねなのだと気づく。その直後にくまくま園へ移ったので、人が山を見てきた歴史と、今もそこにいるクマの気配が重なった。送迎で駅へ戻り、内陸線に乗って阿仁合へ。こぐま亭の湯気に包まれると、深い山の旅が急に誰かの日常へ近づいた。さらに比立内へ進むと、がっこステーションという駅直結の小さな発酵文化に出会う。道の駅あにでは山菜や土地の品を眺め、最後は国道沿いの休憩室で足を止めた。名所を順番に集めたというより、知らない駅で一度降りるたびに、次の曲がり角が決まっていった旅だった。

この旅の足跡

  1. 駅から少し離れると、装束や狩猟道具が並ぶ小さな資料館に着く。山の暮らしは勇ましさだけでなく、道具を手入れする几帳面さまで含んでいた。
  2. 温泉の建物に併設された資料館を出ると、今度は本物のクマがいる。約60頭のツキノワグマとヒグマを間近に見られるが、かわいさだけでは済まない迫力がある。
  3. 阿仁合駅の構内に、列車を待ちながら入れるこぐま亭がある。カフェは朝から、食事は昼前から。山の静けさがカレーの湯気で急に生活の匂いへ変わった。
  4. 比立内駅には、漬物文化を伝える「がっこステーション」が駅に直結している。列車を降りてすぐ発酵の話へ入れるのが面白く、駅舎が台所のように感じられた。
  5. 駅から徒歩圏の道の駅あには、売店が9時から17時、食事処が11時から15時。山菜やマタギの里らしい商品が並び、道の途中なのに土地の台所を覗く感じがした。
  6. 旅の最後は、買い物袋を抱えて国道105号沿いの休憩室に戻る。24時間使える情報休憩室があるのも意外で、山道の途中に小さな避難所が続いているようだった。
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