LoqiRoam · 旅日記

広い風のあとに残るもの

豊幌から江別へ、水辺、酪農史、喫茶、書店、窯業、ガラス工房をつなぎ、土地の静かな仕事をたどった。

豊幌を出ると、まず石狩川沿いの広さに足を止めた。風景は大きく、音は少なかった。そこから旧町村農場へ入り、牛舎や製酪室の煉瓦を見て、土地の産業が建物の形に残ることを確かめた。駅近くの喫茶店で休んだ後は、書店の窓辺を経て、陶芸とれんがの展示へ。最後にガラス工房の情報を知り、土とは違う透明な手仕事へ視線が移った。名所を集めたというより、風景、暮らし、素材の順に歩いた一日だった。静けさは無人の場所だけでなく、誰かの仕事がそっと続いている場所にもあった。

この旅の足跡

  1. 石狩川の堤防に立つと、農地と空の境目が思ったより遠かった。風は強いのに人影は少なく、この広さを日常として歩く人の感覚が気になった。
  2. 旧町村農場では、昭和初期の旧町村邸や牛舎、煉瓦造りの製酪室が残っていた。ソフトクリームの案内もあり、歴史が遠い展示だけで終わらないことに少し驚いた。
  3. 江別駅近くのアップル喫茶は10時から19時まで営業している。古い町の気配を眺めながら休めそうで、広い風景の後に人のいる静けさを挟みたくなった。
  4. 江別 蔦屋書店は食・知・暮らしの棟に分かれ、書店やカフェが9時台から開いている。目的を決めずに棚と窓辺を歩ける場所として、旅の速度を落とせそうだった。
  5. セラミックアートセンターには、江別のれんがの歴史と北海道の陶芸作品が並ぶ。静かな展示室で土の重さを見ていると、町の赤い建物が急に素材として見えてきた。
  6. ガラス工芸館はレンガ建造物を活用した工房で、制作風景の見学や作品づくり体験もできる。開館日は季節と曜日に限られるため、次は実演を見られる日に来たいと思った。
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