LoqiRoam · 旅日記
長森から、駅前の色を拾って川辺まで
長森の静かな駅前から、梅林公園、岐阜駅、岐阜公園、川原町、長良川へ。生活、歴史、店、自然の色を順番に拾った。
長森駅を出ると、まず見えたのは観光名所らしい派手さではなく、自転車のフレームや家の壁、道端の植木鉢でした。小さな駅前の静けさが、今日の旅の目盛りになりました。梅林公園へ寄ると、梅の季節でなくても芝生の緑があり、その中にD51の黒い車体が現れます。自然の中へ鉄道の記憶が置かれているのが面白く、出発駅ともそっとつながりました。そこから岐阜駅前へ出ると、黄金の織田信長公像が光を跳ね返し、駅前の顔が急に大きくなります。次は岐阜公園へ。巨木や石庭、水の資料館の近代的な気配が、金色を静かな緑へ落ち着かせてくれました。川原町では格子戸の町家と暖簾、岐阜うちわや鮎菓子の店先を眺め、古い町並みも一色ではないと発見。最後は長良川の河原です。木の黒が水の銀色と空の明るさにほどけ、集めた色を風に返すような終着になりました。
この旅の足跡
- 長森駅は大きな観光施設を背負わない小さな駅で、朝の自転車や家の壁色が先に目に入る。静かな駅前だからこそ、今日は暮らしの色から集め始める。
- 梅林公園には梅の木だけでなく、芝生広場とD51蒸気機関車がある。花の季節でなくても、緑の中に黒い車体が現れる組み合わせに少し驚いた。
- 岐阜駅北口の黄金の織田信長公像は、市民の寄付で建立された駅前の顔。金色は固定されているのに、ガラスや道路の光を拾って表情が変わって見える。
- 岐阜公園には巨木と長良川流域の大きな石を使った庭があり、日中友好庭園や水の資料館へ続く散策の流れもある。緑の中に石の重さが残っていた。
- 川原町は湊町・玉井町・元浜町に格子戸の町家が続き、岐阜うちわや鮎菓子の店も残る。黒や白木の通りに暖簾の色が差して、古い町が急に親しく見えた。
- 長良川の河原では、川原町の木色が水面の銀色へほどける。鵜飼の伝統が続く川だけれど、まずは風と石の足元を感じながら、今日拾った色を遠くへ流したい。