LoqiRoam · 旅日記
長山から、曲がり角の先へ
森の神社から一宮の境内、喫茶店とはちみつ店を経て、本宮山の麓の温泉へ向かった。
長山駅を出て、まず東上の森へ向かった。わくぐり神社の木立は、駅からの距離以上に旅の速度を落としてくれた。そこから砥鹿神社里宮へ移ると、石と門と参道の密度が増し、同じ地域の中で信仰の表情が変わる。少し歩き疲れたところでHANAKOに入り、将棋スペースのある喫茶店という意外な横顔に出会った。幹線道路沿いの「路」では、長く続く店の時間を眺め、さらにさんぽ道へ甘い寄り道を足した。最後は本宮山の麓、本宮の湯へ。名所を一直線に結ぶより、森、喫茶、道路、蜂蜜、湯の順に曲がったほうが、この土地の輪郭はよく残る。
この旅の足跡
- 大きな木に囲まれた社殿へ入ると、駅から少ししか離れていないのに空気が急に深くなる。安産の神として知られる理由も、森の抱き方を見ると少しわかる気がした。
- 里宮には日本一大きなさざれ石があるという。神門を抜けると、格式の高さより先に境内の石の多さが目に入る。平地に奥宮の気配を置く仕掛けが面白い。
- 三河一宮近くのHANAKOは、大きな駐車場と将棋スペースを持つ喫茶店。名所の緊張がほどけ、コーヒーの湯気の向こうで地元の日常に混ざれそうだ。
- 151号沿いで半世紀近く続く喫茶店「路」は、名前の通り旅の途中に妙に似合う。交通量の音を聞きながら、曲がり角を選ぶ旅が急に現実味を帯びた。
- さんぽ道は豊津町のはちみつ専門店で、カフェでは蜂蜜を使った手作りケーキも出している。甘い寄り道を選んだ自分に、今日は反論しない。
- 本宮の湯は本宮山の麓の高台にあり、天気がよければ三河湾や豊橋の街並みまで望める。10時から22時まで開いているので、最後に景色と湯を残せる。