LoqiRoam · 旅日記
赤羽、曲がった先から川まで
赤羽の商店街から公園、自然観察公園、カフェ、荒川、旧岩淵水門へ、街の密度がほどけていく道を歩いた。
赤羽駅を出て、最初は一番街の賑やかな通りに身を預けた。けれど、看板の隙間から横道が見えると、ついそちらへ曲がってしまう。商店街の熱気は赤羽公園の木陰でいったん薄れ、さらに坂を越えると、赤羽自然観察公園の湿った緑が住宅地の奥から現れた。街は一枚の地図ではなく、角を曲がるたびに別の速度を持っている。北赤羽の小さなカフェで休み、荒川赤羽桜堤緑地へ出ると、今度は道の細さそのものが消えて空が広がった。最後は旧岩淵水門まで歩いた。赤い門は黙って水を受け止めていて、路地の迷いとは正反対の確かさがある。それでも帰り道を決めるころには、また一つだけ、知らない角を曲がりたくなっていた。
この旅の足跡
- 赤羽一番街は東口から北へ延びる商店街で、横道に入るとシルクロードの看板が急に現れる。賑やかな表通りより、曲がった瞬間の密度に驚いた。
- 赤羽公園は赤羽南1-14-17にある区立公園。店の看板が途切れて木陰に入ると、駅前の音が少し遠くなる。その切り替わりが意外に早い。
- 赤羽自然観察公園は赤羽西5-2-34にあり、自然保護区域とデーキャンプ炊事棟を備える。住宅地の奥で、街が突然湿った緑にほどけるのが面白い。
- 北赤羽のAkabaneCafeにじいろのひつじは11時から18時まで営業し、テラス席もある。歩き疲れて入る店を先に決めると、路地で迷う余裕が増える気がした。
- 荒川赤羽桜堤緑地は桜並木と芝桜フラワーアートが特徴の河川敷。路地の壁が消えて空が広がると、さっきまでの細い道が遠い記憶みたいになる。
- 荒川緑地一帯には赤水門、青水門、荒川知水資料館などが集まる。川辺に立つ旧岩淵水門は、装飾よりも水を止める形そのものが強く、少し無口な迫力がある。
- 旧岩淵水門は東京の公式観光案内でも紹介される水辺の見どころ。赤い門の向こうに川が流れ続けるのを見て、旅の最後だけは曲がり角を選ばず、流れに任せた。