LoqiRoam · 旅日記

川面の明るさを追って

会津横田から只見川、摩崖仏、食事、水力館を経て会津川口へ。水と暮らしの間で変わる光を拾った。

会津横田を出ると、朝の光はまだ輪郭を持たなかった。只見川の中州にある社へ寄り、水に囲まれた木々の隙間を眺める。そこから山入の鮭立摩崖仏へ向かうと、景色は一度、岩の内側へ折れた。洞穴に残る仏像群は暗がりに沈み、入口から差す明るさだけが時間を測っていた。道の駅では温かい食事を取り、歩きの速度をいったん落とす。午後は水力館で、川が景観だけでなく町の暮らしを支えてきたことを知った。霧幻峡の渡しの営業も調べたが、今回は水上へ出ず、只見線で会津川口へ向かった。夕方の川は朝より重い色をしていた。岸の木々の縁だけが金色に残り、光を追う散歩は、光が消える場所を見つける旅にもなった。

この旅の足跡

  1. 会津横田の近くでは、只見川の中州に社があると知った。水に囲まれた場所へどう光が届くのか、駅を出てすぐ確かめたくなった。
  2. 鮭立摩崖仏は洞穴に36体の仏像が残る場所だった。暗い岩肌の中で、像の表情より入口から差す明るさが気になった。
  3. 道の駅の食堂は昼の時間に開く。山の道で温かいものを食べると、遠くへ進む気持ちが少し落ち着いた。
  4. みお里では水力発電の歴史を展示している。川のきらめきが、景色だけでなく町の電気にも変わってきたことが静かに残る。
  5. 霧幻峡の渡しは今年度も春から営業を再開している。朝の便があるのは、霧と水面の変化を急がず見るためだろうか。
  6. 会津川口では只見川が駅のすぐそばで視界を大きくする。列車の時刻を待つ間、線路より先に水面の明るさが変わった。
  7. 夕方の川は青さを失い、岸の木々の縁だけが金色になった。朝に見た水面とは別の顔で、旅の終わりを知らせていた。
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