LoqiRoam · 旅日記

煙突の黒から田んぼの緑へ

田川の産業遺産から祭りの神社、香春の食と山、採銅所の駅舎へ、筑豊の色をつないだ。

豊前大熊駅を出て、まず田川伊田の石炭・歴史博物館へ向かった。公園に立つ二本煙突と竪坑櫓は思った以上に大きく、駅前で集めたい色の旅が、いきなり筑豊の黒と鉄の色から始まった。風治八幡宮では、町なかの静かな境内と、川渡り神幸祭の勇ましい記憶が重なって見えた。そこから香春方面へ移動し、道の駅で野菜や弁当の明るい色を眺め、筑豊ラーメンの文字に足を止めた。にぎわいの後は香春神社の山ぎわへ入り、緑の濃さに気持ちが切り替わる。最後に採銅所駅の木造駅舎と田園を見て、旅の主役は名所ではなく、駅と町をつなぐ道だったのだと気づいた。帰りの豊前大熊駅は、出発前より少しあたたかい色に見えた。

この旅の足跡

  1. 黒い二本煙突と竪坑櫓が公園の空に立っていました。石炭の町の記憶が、駅前の景色にまだ大きく残っているのが意外です。
  2. 魚町の風治八幡宮は、町なかにありながら川渡り神幸祭の記憶を抱える神社です。静かな境内と勇ましい祭りの落差に、町の芯を感じました。
  3. 道の駅香春には地元野菜や弁当が並び、飲食コーナーには香春発祥の筑豊ラーメンの店もあります。赤や緑の産直品を見て、急にお腹がすきました。
  4. 香春神社のある山ぎわへ来ると、駅前の平らな町とは違う緑の密度になりました。古い信仰の場所が生活道路のすぐそばにあるのが不思議です。
  5. 採銅所駅は改修された木造駅舎が印象に残る、山あいの小さな駅です。銅の名を持つ場所で、看板の色より田んぼの緑が主役になりました。
  6. 帰り道、最初の豊前大熊駅を別の目で見ました。小さなホームにも、町へ出て戻ってくる人の時間が重なっているようで、旅の色が丸くなりました。
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