LoqiRoam · 旅日記

線路から川霧へ、駅前の色を拾う旅

下泉から吊橋、茶の文化、ダム湖、湖上駅、音の道の駅へ、景色の色を乗り継いだ旅。

下泉では、ホームと山の間にある静かな線路の色をまず拾った。そこから塩郷の吊橋へ向かうと、道の色が川の青にほどけ、長い橋の上では鉄道と水面が同じ景色に入ってきた。中盤は茶茗舘で川根茶を味わい、郷土資料や影絵の光に寄り道した。緑を眺める旅だと思っていたのに、館内の影がいちばん鮮やかだったのが小さな驚きだった。長島ダムでは景色が急に大きくなり、水面と山の重なりを見上げた。最後は奥大井湖上駅で、湖の上を線路が渡る不思議を確かめ、音戯の郷へ下って耳にも旅をしてもらった。駅前の色は看板だけではなく、水、茶、影、鉄、音の順番に姿を変えていた。

この旅の足跡

  1. 下泉のホームは山と線路の間にすっと収まり、列車を待つ時間まで景色になる。駅前の静けさが、この先の色集めを急がせないのが面白い。
  2. 大井川を県道と一緒に渡る塩郷の吊橋は、長さ約220メートル。足元の水面と鉄道の気配が近く、思った以上に町の色が細く揺れる。
  3. 茶茗舘は道の駅なのに、川根茶の呈茶だけでなく郷土資料や藤城清治の影絵も見られる。緑の山を見たあと館内の光と影が急に鮮やかだった。
  4. 長島ダムでは山の緑が大きな水面に切り替わる。ダム見学の案内がある一方、しぶき橋は通行止め情報もあり、景色は近づき方まで考えさせる。
  5. 奥大井湖上駅は湖に張り出した線路の上で、駅そのものが展望台のように見える。列車の赤と湖の青が山の緑に挟まる景色に、なぜここへ線路を通したのか知りたくなった。
  6. 道の駅音戯の郷は千頭駅近くで、音をテーマにした展示と地域の品に出会える場所。山の静けさを歩いた最後に、耳から色を集める終わり方が新鮮だった。
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