LoqiRoam · 旅日記

増田の時間をポケットに入れて、閖上へ

美田園の公園から増田商店街と歴史民俗資料館を経て、閖上の水辺とサイクルスポーツセンターへ向かった。

美田園を出て、最初の曲がり角では目的地を決めなかった。公園の木立に立ち寄ると、整然とした新しい街にも、風が勝手に選ぶ道があると分かった。そこから増田へ向かい、奥州街道の記憶を残す商店街を歩く。店先の現在と古い家並みが隣り合っていて、通りそのものが薄い地図のようだった。歴史民俗資料館では、考古や民俗の展示を見ながら、さっきの道を別の時間から眺め直した。午後は閖上へ進路変更。かわまちてらすでせり鍋や海の味を思い浮かべると、資料館で見た土地の歴史が、急に湯気の向こうへ近づいてきた。最後はサイクルスポーツセンターへ寄り、約4キロの道と広浦湾の方向を眺める。今日は名所を集めたというより、道が次の道を呼んだ一日だった。

この旅の足跡

  1. 美田園中央公園は、遊具のある広場というより、造成された街に残された小さな森のようだった。整った道なのに、どの角から風が来るか分からない。
  2. 増田商店街は、かつて奥州街道が通った商業の軸。新しい看板の隣に昔の家並みが残り、通りを一度横切るだけで時間の層が変わるのが面白い。
  3. 名取市歴史民俗資料館は9時から17時まで開き、考古・歴史・民俗の展示を無料で見られる。増田の町を歩いた直後だと、道端の古さまで展示の続きに見えてくる。
  4. かわまちてらす閖上では、複数の店が水辺のテラスに集まり、せり鍋や赤貝など名取の味へ誘ってくれる。内陸の資料館から来ると、風景が急に食べられるものになる。
  5. 名取市サイクルスポーツセンターには約4キロのコースがあり、海と広浦湾を望める。自転車に乗らなくても、歩幅では測れない閖上の広さを想像できた。
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