LoqiRoam · 旅日記
炭鉱の記憶から、山の風へ
赤平の現在の町、炭鉱遺産、ズリ山、高原の自然を、音の変化としてつないだ旅。
茂尻を出た私は、まず赤平駅へ向かった。列車の音が遠ざかると、町の向こうに空知川の気配があり、旅は静かに歩き始めた。AKABIRAベースでは、クマゲラの入口と地元の菓子やパンに迎えられ、いまの赤平が差し出すものを知った。そこから駅裏のズリ山へ。777段を一段ずつ登ると、炭鉱から生まれた人工の山が町を見渡す場所になっていることに驚いた。下りてからは炭鉱遺産ガイダンス施設で、機械や立坑櫓の記憶をたどった。高原温泉は改修休館中だったので予定を変え、森と斜面の道へ進む。最後に残ったのは、機械の低い響きから風の音へ移っていく、長い呼吸のような一日だった。
この旅の足跡
- 赤平駅に着くと、列車の音が去ったあとに空知川の広がりが残った。茂尻の静けさとは少し違う、町へ入るための余白がある。
- 大きなクマゲラの入口に迎えられ、AKABIRAベースには地元のお菓子やパン、観光情報が集まっていた。旅の音が少し人の声に近づく。
- 777段のズリ山階段は、炭鉱から出た石を積んだ人工の山に続く。登るほど町が遠のき、途中のベンチで自分の呼吸だけが大きくなった。
- 炭鉱遺産ガイダンス施設では、実際に使われた機械や資料を見られ、元炭鉱マンの解説で立坑櫓や自走枠整備工場にも入れる。静かな展示なのに、地下の深さを想像させる。
- エルム高原温泉ゆったりは自然を眺める温泉だが、2026年3月16日から改修休館と確認できた。入れない場所も旅の判断を変える、という小さな発見になった。
- エルム高原は森の斜面と空の広がりが近く、町で聞いた機械の響きが遠い風音に置き換わっていく。最後は景色の中で、歩いた距離を静かに思い返した。