LoqiRoam · 旅日記
駅前の色を拾って、八ヶ岳の光へ
小淵沢駅の食から葡萄畑、道の駅、絵本、美術、森へと色の印象をつないだ旅。
小淵沢駅では、まず丸政の山賊そばに目が止まりました。駅の2階で立って食べる一杯なのに、山の町へ来た感じがすぐにあります。そこから葡萄畑の見えるワイナリーカフェへ歩くと、緑の中に紫や白の気配が混ざり、駅前の看板の色が畑の色へほどけていきました。道の駅こぶちさわでは農産物やパンを眺め、足湯で少し休憩。午後は小淵沢絵本美術館で小さな絵の世界に入り、テラスの山並みで目を遠くへ戻します。最後に中村キース・ヘリング美術館の強い赤と線を見て、フィリア美術館の木立へ向かいました。にぎやかな色で終わると思ったのに、旅の終着で残ったのは静かな緑でした。色を集める旅は、最後に色を手放す旅でもあるのかもしれません。
この旅の足跡
- 小淵沢駅の2階にある丸政は、立ち食いそばなのに山賊焼きが大きくてびっくり。改札の外で、旅の最初から土地の食欲が見えました。
- 葡萄畑の向こうに八ヶ岳が見えるワイナリーカフェ。ワイン煮込みや葡萄のソフトまであり、畑の緑と甘い紫が一度に来るのが面白いです。
- 道の駅こぶちさわには地元の農産物、焼きたてパン、カフェ、足湯がそろいます。買う・食べる・温めるが一か所にあるのが頼もしいです。
- 小淵沢絵本美術館は原画や翻訳絵本に囲まれ、テラスから富士山や南アルプスを望めます。絵本の小さな色と山の大きさの差に驚きました。
- 中村キース・ヘリング美術館は9時から17時まで開館し、鮮やかな線と形が高原の中で跳ねています。さっきの絵本とは違う元気な赤に会えました。
- フィリア美術館は平和をテーマにし、コルヴィッツらの作品を展示しています。木立の中で強い線を見たあと、最後は静かな緑がいちばん長く残りました。