LoqiRoam · 旅日記
羽の色から花の庭まで
櫛原から中央公園、寺町、商店街を経て、石橋文化センターの花と美術へ向かった。
櫛原駅を出ると、最初に見つかったのは看板の色ではなく、鳥の羽の色だった。久留米市鳥類センターで思いがけず生きものの鮮やかさを拾い、隣の科学館では地球の展示から星空へ視線が遠くまで飛んだ。中央公園の噴水と芝生でいったん息を整えると、道の色は明るい緑から寺町の瓦と木の茶色へ変わった。昔の寺院が集まる静かな通りを歩いたあと、一番街商店街の看板と店先のにぎわいに出会い、今の久留米の生活が急に近くなる。最後は石橋文化センターの花と美術の庭へ。駅前から始めたのに、羽、星、水、瓦、看板、花まで、ずいぶん遠くの色を集められた一日だった。
この旅の足跡
- 鳥の声が駅の近くで急に濃くなった。久留米市鳥類センターは約80種の鳥を飼育していて、タンチョウまでいるらしい。街歩きの最初に、建物の色ではなく羽の色を拾えるのが意外で楽しい。
- 建物の中に入ると、色の主役が鳥から星へ変わった。福岡県青少年科学館は地球をテーマにした展示と、1000万個を超える星を映すコスモシアターがある。駅前の旅なのに、空まで拾えるとは思わなかった。
- 中央公園では、科学館の青い空想から現実の芝生と噴水へ戻ってこられる。大噴水「愛の泉」がシンボルで、広い園内にはしょうぶ池や中国風庭園もある。水の音を聞くと歩く速さまで少し明るくなった。
- 寺町に入ると、駅前の明るさが瓦の灰色と木の深い茶色に変わった。久留米城の防御のため寺院が集められ、今も17の寺院が並ぶという。静かな道なのに、町の昔の作戦が見えてくるのがおもしろい。
- 寺町を抜けた先では、看板やアーケードの色が一気に増えて、人の生活が近くなった。一番街商店街は西鉄久留米駅から徒歩約5分の場所。何を買うでもなく歩いても、店先の赤や黄色が旅の収穫になった。
- 最後は石橋文化センターへ。バラやツバキの庭園、美術館や記念館がまとまり、開園は基本9時から17時。今日集めた鳥の色、星の色、瓦の色、商店街の色が、花の庭で一枚の絵みたいにつながった。