LoqiRoam · 旅日記
木陰の問屋街から、市場の掛け声まで
流通団地の施設、ケヤキ並木、公園、仮店舗、市場を角ごとに選び、卸町の静と動を歩いた。
出発したときは、ただ駅の周りを歩くつもりだった。けれど最初の角で、朝から開くコーヒー店に引かれた。2階の窓から見下ろす交差点は静かで、その静けさを持ったままサンフェスタへ向かった。展示や会議のための大きな建物は、観光地らしい顔をしていないのに、卸町の仕事と文化を支える芯のようだった。そこからまた気まぐれに曲がると、頭上を覆うケヤキ並木。会社が休む日は、流通団地全体が木陰の散歩道になる。卸町公園の広い原っぱで一度足を止め、菓子店の仮店舗で仙台みそケーキの話を拾った。最後は東へ歩き、杜の市場へ。生鮮食材の色と声が一気に増え、静かな道の印象が鮮やかに反転した。次に来たら、もっと早い時間の市場から始めてみたい。
この旅の足跡
- 2階のベーカリー併設店で、朝8時からサイフォンの一杯。卸町の始業前は思ったより静かで、窓の外の交差点だけが先に目を覚ましていた。
- サンフェスタは展示会場だけでなく、卸町会館と連動して使える大きな器。550mの徒歩案内を信じて歩くと、商店街ではない街の中心が見えてくる。
- 卸町通のケヤキ並木は南北約1km、東西約1.8km。会社が休む日は、流通団地が木陰の散歩道に変わる。その落差が少しおかしい。
- 卸町公園は卸団地の中に広い原っぱを抱え、遊具よりも歩く余白が目立つ。働く街の真ん中で、風だけが予定を立てていた。
- 仙臺菓匠宮城野は大和町店の建て替え中、イオンスタイル仙台卸町1階の仮店舗で営業中。仙台みそケーキを探す旅が、思いがけず移転の話になった。
- 杜の市場では青果、鮮魚、水産加工品などが集まり、営業時間の目安は9時から19時。卸町の静かな道の先で、掛け声と食材の色が急に増えた。