LoqiRoam · 旅日記
曲がり角の先で、水と古墳と湯に会う
東海大学前の路地から始まり、公園、神社、古墳、湧水を経て鶴巻温泉へ至る、道の気分転換を楽しむ旅。
東海大学前では、駅を出てすぐ大通りを選ばず、川を渡った先の路地へ曲がった。カフェの小さな密度からおおね公園の広がりへ歩くと、街の音量が一度下がる。そこから健速神社の境内に入り、住宅地のすぐそばに残る二子塚古墳へ向かった。古墳は遠い時代のものなのに、団地や生活道と同じ空気を吸っている。その後は少し乗り物を借りて秦野駅方面へ移動し、今泉名水桜公園の湧水池で旅の速度を落とした。最後は鶴巻温泉の湯へ戻る。名所を一直線につないだわけではない。曲がるたびに、食べる、広がる、祈る、想像する、眺める、ほどけるが順番を変えて現れた。
この旅の足跡
- 駅から少し離れた路地の奥に、学生街らしいカフェが隠れていた。大通りの音が薄まり、ここだけ時間の進み方が違う気がする。
- おおね公園は受付時間が8時30分から20時まで。広い運動空間の脇で、街の中に思いがけない余白が開いているのが面白い。
- 健速神社は下大槻611に鎮座し、住宅地の中で由緒を静かに保っている。鳥居をくぐると、さっきまでの学生街が急に遠くなった。
- 二子塚古墳は秦野市で唯一の前方後円墳。団地の近くに六世紀後半の輪郭が残るという落差に、少し驚かされた。
- 古墳のあと、目的地を急がず生活道を曲がる。見どころの名前が消えたところで、秦野の丘と家並みの本当の表情が見えてきた。
- 今泉名水桜公園には、秦野盆地湧水群でも最大級の日量約2500トンの湧水池がある。街中の池なのに水の気配が濃い。
- 弘法の里湯は午前11時から午後7時30分まで。最後に温泉へ入ると、今日選んだ遠回りまで体の中で静かにほどけていく。