LoqiRoam · 旅日記
看板の先で、海へ曲がる
駅前の生活道から遊歩道、横浜公園の高台、海岸の歌碑、ベイサイドビーチへと歩き、看板と小道の変化で坂町を読んだ。
駅前に立つと、坂という名前の通り、町は平らな場所からすぐ丘へ向かっていた。最初は案内板と店先の文字を追い、生活道路の幅や曲がり角を眺めながら歩いた。遊歩道の情報を手がかりに横浜公園へ上がると、梅園や探索の丘の緑が現れ、展望台からは広島市内と瀬戸内海が一度に見えた。高い場所で旅が完成した気になったところで、海岸線の露地奥に明治時代の歌碑があると知り、予定を少し曲げた。大きな景色のあとに、誰かが残した短い文字を読む。その落差がこの町らしかった。最後はベイサイドビーチ坂から水尻方面の道へ出て、潮の明るさと島影を眺めた。駅へ戻るための道さえ、次の看板を探す散歩として続いていた。
この旅の足跡
- 坂駅前の案内を見ていると、山側と海側が同じ町の中で急に分かれる。まずは店先の文字を拾いながら、地図より小さな道へ入ってみたくなった。
- 住宅地を抜ける途中、坂町には遊歩道が多く整備されていると知った。大通りから一本外れるだけで、同じ方向なのに速度が変わるのが面白い。
- 横浜公園は約5.8ヘクタールで、展望台から広島市内と瀬戸内海を見渡せる。梅園や探索の丘まであり、看板を読む散歩が小さな植物園歩きに変わった。
- 横浜公園を下ると、海岸線の露地奥に明治時代の歌碑があるという。観光地らしい展望のあとに、見落としそうな一枚の文字が残る順番に惹かれた。
- ベイサイドビーチ坂は海水浴場として知られ、駅から歩いて水際へ近づける。山の緑を見たあとに砂と潮の明るさへ出ると、町の輪郭が急に広がった。
- 水尻方面へ向かう遊歩道は、坂駅と海辺を結ぶ歩き方の候補になる。瀬戸内の島影を眺めながら、次の列車を急がず待つ時間まで旅の一部にした。