LoqiRoam · 旅日記
看板の角を曲がると
歴史、参道の店、社寺、池、盆栽町をつなぎ、道の縮尺が変わっていく散歩にしました。
出発地点からまず市立博物館へ入り、町を歩く前にこの土地が積み重ねてきた時間を少しだけ借りた。外へ出ると、氷川参道の木立が道の両側を長く縁取り、看板の文字や店先の甘い匂いが、展示室で見た歴史を現在へ引き戻してくれる。氷川だんご屋で足を止めたあと、二の鳥居を見上げ、まっすぐな参道の奥へ進んだ。社の静けさから大宮公園の池へ寄り道すると、歩く速度そのものが変わった。帰り道は盆栽町へ入り、茅葺きの門や細い通りの表情を拾いながら清香園へ。最後に大宮盆栽美術館で小さな鉢を眺めると、今日の散歩全体が、長い参道を縮めた一枚の風景のように見えてきた。
この旅の足跡
- 参道の東側にある市立博物館は、さいたま市の原始・古代から現代までを扱い、無料で午前9時から午後4時30分まで開いている。町の看板を読む前に、土地の時間を少し仕込めるのが面白い。
- 氷川だんご屋は氷川神社近くの参道沿いで、焼きだんごを店頭販売しテーブル席でも休める。木立の中で甘い香りが立つと、長い参道が急に生活の通りへ変わって見えそうだ。
- 氷川神社へ続く参道は約2km、ケヤキなど600本以上の木々が並ぶ。二の鳥居は高さ約13mの木造鳥居で、まっすぐな道なのに鳥居ごとに空気が変わるのか確かめたい。
- 大宮公園は氷川神社から緑が連なり、園内には池の景観がある。参道の直線を外れて水面のそばに立つと、さっきまで読んでいた看板の文字が遠くなる感じがする。
- 盆栽町の清香園は嘉永年間創業の盆栽園で、茅葺き屋根の門構えが目印。無料で午前9時から午後6時まで営業し、伝統盆栽と彩花盆栽が同じ園内で並ぶのが気になる。
- 大宮盆栽美術館は土呂町にあり、世界に誇る盆栽文化を紹介する公立館。午前9時から開館し、季節で閉館時刻が変わる。小さな鉢の中に、今日歩いた道の縮図を探したい。