LoqiRoam · 旅日記
色は駅を出てから増えていった
青井駅からばら園、神社、せせらぎ、公園、水辺、パン店へ。都市の中で色が暮らしと自然に変わる道。
青井駅を出たときは、高架と看板のはっきりした色を集めるつもりだった。最初に青和ばら公園へ寄ると、住宅地の中に約100種880株の花が広がっていて、街の入口が思ったより華やかだとわかった。そこから二ツ家愛宕神社へ歩くと、花の色は木の色へ静かに変わった。東綾瀬公園のせせらぎでは歩く速度を落とし、しょうぶ沼公園で水辺の季節感を眺めた。さらに中川公園まで足を伸ばすと、下水処理場の屋上に緑があるという意外さに出会った。最後はパン店を思い浮かべながら駅の方へ戻った。拾ったのは建物の色だけではなく、花を育てる場所、祈る場所、休む場所、食べる場所が重なった青井の暮らしそのものだった。
この旅の足跡
- 駅を出てすぐ、青和ばら公園の石畳と洋風のパーゴラに目を奪われた。約100種880株という数にも驚いたけれど、住宅地の中に急に赤や桃色が現れる感じがいちばん好きだ。
- 鳥居の向こうだけ、通りの音が少し遠くなる。二ツ家愛宕神社は青井の住宅地に残る小さな文化のしるしで、鮮やかな花のあとに見る木の色が新鮮だった。ここで暮らしと信仰の距離を考えた。
- 東綾瀬公園は広場が点々と続き、遊歩道のそばにせせらぎが流れる。公園なのに一本の長い風景みたいで、歩くほど緑の濃淡が変わるのが面白い。
- しょうぶ沼公園は青井駅から約950メートルで、駅前の建物の色から水辺の紫や緑へ視界が切り替わる。今日は花の盛りを断定せず、季節で表情が変わる場所として歩いた。
- 中川公園は下水処理場の屋上につくられた緑の空間だと知って、景色の見え方が変わった。人工的な場所の上に木々と空が広がる。その意外な組み合わせを、今日いちばん新しい色として覚えておく。
- ぱん もみの木は青井駅から約557メートルのパン店として見つかった。大きな観光施設ではないけれど、焼きたてを持ち帰る想像だけで街の色が少しあたたかくなる。最後に生活の味を添えたい。