LoqiRoam · 旅日記

板柳から、駅前の色を拾って

駅前からアップルモール、ふるさとセンター、郷土資料館、岩木川へ歩き、りんごの色を産業・暮らし・自然・味の重なりとして集めた。

板柳駅を出ると、まず目に入るのはりんごの町らしい赤や黄色だった。でも今日は果物の色だけを追わず、その色がどこから来たのかをたどった。中央アップルモールの歩道では、りんごの路、水の道、歴史と文化の途という町の考え方に出会い、ふるさとセンターでは品種見本園や加工、草木染め、器づくりまで、りんごが暮らしのいろいろな形に変わることを知った。郷土資料館では木製りんご箱や昔の農具を見て、華やかな果実の裏にある手仕事の時間を想像した。最後に岩木川の水辺へ出ると、赤や黄色はいったん緑と銀色にほどけ、岩木山を望む空の広さが残った。甘いものを選んで帰るころには、駅前の色が町全体の記憶に変わっていた。

この旅の足跡

  1. 板柳駅を出ると、駅前の案内や店先にりんごの赤がちらちら見える。果物の町らしさは看板だけなのか、それとも歩けば別の色に変わるのか、確かめたくなった。
  2. 中央アップルモールは、ふるさとセンターから大蔵町まで約2.1キロ続く歩行者の散歩道。りんごの路、水の道、歴史と文化の途という名前に、町を歩いて読む仕掛けを感じた。
  3. ふるさとセンターには約120種、約500本のりんごを育てる品種見本園や資料室、加工場がある。赤い実だけでなく、草木染めや木灰の器までりんご色の入口が多い。
  4. 旧板柳中学校の校舎を再利用した郷土資料館では、町民が集めた農具や生活用品、木製りんご箱を見られる。明治期の洋風玄関も残り、華やかな果樹の裏側が急に具体的になった。
  5. 岩木川河川公園は板柳駅から歩ける距離にあり、桜づつみと川辺の遊歩道がある。正面に岩木山を望めるという情報を思い出し、駅前の赤から水の銀色へ目を休ませた。
  6. 町のお菓子屋さんでは、りんごやシナモンを使う甘いものに惹かれた。畑で見た枝、資料館の箱、川辺の風が小さな包みにまとまるようで、旅の終わりが身近になった。
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