LoqiRoam · 旅日記

川へ曲がり、砂丘へ抜ける

浅野川沿いの神社、橋、茶屋街を歩き、浅野川線で内灘の砂浜と展望へ抜けた。

割出を出て、最初から有名な通りへは向かわなかった。浅野本町の淺野神社で音を落とし、そこから浅野川大橋の三連アーチを見上げた。大きな橋の次に選んだのは、車の入らない梅ノ橋。川面が視界をほどいてくれたので、今度は主計町の細い路地へ戻った。出格子の並ぶ茶屋街は保存された景色でありながら、裏手には現在のカフェや店の気配がある。ひがし茶屋街まで歩いたところで、旅の縮尺を変えたくなった。浅野川線に乗り、内灘海岸へ。さっきまで曲がり角を探していたのに、砂浜では風のほうが勝手に道を決める。最後は内灘サンセットパークで、海と河北潟と遠い山を同じ視界に入れた。予定調和ではない遠回りが、いちばん旅らしかった。

この旅の足跡

  1. 鳥居の先に個人駐車場まで明記された淺野神社。住宅地の中で、旅の最初に音量を下げるにはちょうどよい。なぜか川の近さまで感じる。
  2. 大正11年の三連アーチ、長さ55メートル。浅野川大橋は交通の要所なのに、水面の反射を見ていると橋だけ時間が遅い。
  3. 橋場町から少し奥へ入ると、主計町は細い路地と出格子が続く。川沿いより裏手のほうが、町の呼吸を隠している気がした。
  4. 梅ノ橋は歩行者と自転車専用の木造風の橋。車の都合から解放された川面で、さっきまでの金沢が少しだけ柔らかく見えた。
  5. ひがし茶屋街は開園時間のない商店街で、店の多くは10時から17時。表通りだけでなく裏路地のカフェまで探せるのがずるい。
  6. 内灘海岸は内灘駅から徒歩約15分、広い砂浜が日本海へ続く。細道を選ぶ旅のはずが、最後は曲がり角のない風に負けた。
  7. 内灘サンセットパークは河北潟、白山・立山連峰、日本海を見渡せ、物販と飲食は9時から18時。海のあとに食べものの灯りが残る。
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