LoqiRoam · 旅日記

看板の角を曲がって

持田から水城公園、忍城、足袋蔵、古墳公園、古代蓮の里へ。看板と小道を手がかりに、行田の異なる時間を歩いた。

持田から歩き始めると、最初に旅の向きを決めたのは大きな名所ではなく、道端の案内と店先の看板だった。水城公園では忍城の外堀跡が池として残り、住宅地の音が水面の向こうへ薄まっていく。隣の菓子店で歩幅を休ませてから忍城へ向かうと、復元された城の姿が平らな町の中で目印のように立っていた。さらに足袋蔵の通りへ入り、白壁や古い意匠を眺める。そこからさきたま古墳公園へ進むと、蔵の町とはまったく違う大きな土の時間が現れた。最後は古代蓮の里で蓮池と水鳥の池を眺め、看板を読む小さな散歩が、城と産業と古代の景色をつなぐ旅になった。

この旅の足跡

  1. 水城公園は忍城の外堀跡を利用した水郷公園で、池のそばを歩くと街の音が少し遠のく。水草の向こうに、昔の城の輪郭を想像した。
  2. 水城公園の隣にある十万石は9時から18時まで営業。池を眺めた後に、行田らしい菓子の看板へ吸い寄せられる流れが楽しい。
  3. 忍城の本丸跡に郷土博物館があり、行田の歴史と文化を展示している。復元された城の姿は、平らな町に突然現れる不思議な目印だ。
  4. 足袋蔵まちづくりミュージアムは栗代蔵を活用した施設。蔵が約70棟も点在する町では、白壁や古い看板の一つ一つが産業の地図になる。
  5. さきたま古墳公園には日本最大級の円墳とされる丸墓山古墳がある。蔵の町を抜けて土の大きな丸みに出会うと、時間の尺度が急に変わる。
  6. 古代蓮の里は行田蓮を象徴にした公園で、蓮池や水鳥の池、見晴らしの丘が整備されている。最後に花と空の高さを重ねたくなった。
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