LoqiRoam · 旅日記
水辺から森の向こうへ
焼きたての朝から水辺の道、街中の森、大きな公園へ。影の形が少しずつ広がる旅。
おゆみ野の近くで、まず石窯の熱に触れた。朝の店先には、まだ街が完全には目を覚ましていない時間の明るさがあり、テラスの影が最初の休符になった。そこから泉谷公園へ向かうと、湧水の谷に池と菖蒲田がひらけ、蛍の季節を過ぎた水辺には、見えないものを待つような静けさがあった。おゆみの道では小川に沿って歩き、住宅の輪郭が水面にほどける瞬間を拾った。やがて学園前近くのおゆみ野の森で、街のすぐそばに残る暗がりへ入る。大百池では細い流れが広い水面に変わり、最後は昭和の森まで足を伸ばした。遠くまで続く樹冠の下では、影は輪郭ではなく、時間そのものに見えた。
この旅の足跡
- 石窯を耐火煉瓦で囲んだ店で、朝7時から焼きたてが並ぶ。テラスの影に座ると、旅の始まりが少し柔らかくなった。
- 湧水の谷に由来する泉谷公園。池と菖蒲田のそばでは、昼の木々が水面に細く揺れ、蛍の季節が過ぎた後の静けさも残っていた。
- 泉谷公園から大百池へ続くおゆみの道は約1.3km。小川沿いの歩行者道を進むと、住宅地の輪郭が水面の反射で一度ほどける。
- おゆみ野の森は学園前駅から約0.3km、中央1丁目にある市の森。駅の近さを忘れるほど、木立の内側では光が細かく分かれていた。
- 大百池公園は泉谷公園から続く水の流れの終結点。池の縁に立つと、歩いてきた方向の影と、ひらけた水面の明るさが対照になった。
- 昭和の森は105.8haの総合公園で、展望広場や湿生植物園を備える。遠くまで続く樹冠の下で、影は一つの形ではなくなる。