LoqiRoam · 旅日記
角を選びながら、蒲田へ戻る
蒲田本町から池上の寺と庭を巡り、黒湯の銭湯へ戻った。
志茂田を出て、まずは蒲田本町の細い道へ入った。商店街を一直線に進むつもりが、住宅の間の抜け道が妙に気になり、本蒲田公園で空を見上げることになった。そこから池上へ移ると、石段と門前町が街の時間を変えた。池上本門寺の歴史を受け止めたあと、本門寺公園の弁天池で速度を落とし、池上梅園では花より斜面を眺めた。海辺の候補もあったけれど、今日は遠くへ広げず、蒲田温泉の黒湯へ戻る。湯気の向こうで、最初に選ばなかった角のことまで少し気になった。
この旅の足跡
- 蒲田本町の道は、商店街の明るさより住宅の間の細い抜け道が気になった。角を一つ曲がるたび、蒲田の生活音が近づいてくる。
- 本蒲田公園は「憩い、遊び、健康」を軸に改良された都市型公園。商店のざわめきから急に空が広がり、ここで一度立ち止まりたくなった。
- 池上本門寺では、戦災で失われた旧大堂が戦後に再建されたことを知った。大きな石段の先に、時間の断層が思ったより近く立っている。
- 本門寺公園には弁天池や桜があり、寺のそばなのにデイキャンプ場や広場の気配もある。荘厳さの隣で、日常があっさり昼寝している。
- 池上梅園は丘陵地形を生かした庭で、梅の季節でなくても斜面と茶室の組み合わせが気になる。花を見に来たはずが、地形を見ている。
- 大森ふるさとの浜辺公園は砂浜と干潟を持つ区立公園だが、今日は距離を欲張らず候補から外した。海辺の転換は魅力的でも、黒湯への帰路が旅を締める。
- 蒲田温泉は昭和12年創業で、真っ黒な天然温泉と温泉釜めしがある。最後に湯へ入ると、路地で拾った街の断片が急に一日の話になる。