LoqiRoam · 旅日記
駅前の色から山の湖へ
閑蔵駅から井川の鉄道、湖、文化、廃線小路をめぐり、温泉で締めくくる色集めの旅。
閑蔵駅を出ると、駅前は思った以上に静かで、線路の赤茶色と木々の緑が小さく並んでいた。井川線で井川へ進むと、駅の落ち着いた看板の向こうに山が近づき、色の旅が少し深くなった。そこから井川湖渡船へ向かい、今度は水面の青と斜面の濃い緑を眺めた。鉄道から船への切り替えが思いのほか新鮮で、道を移動するだけでも景色の見え方が変わる。井川大仏では、山里に立つ大きな姿と建立の由来に出会い、景色だけでなく人の思いも旅の色になると気づいた。最後は廃線小路と夢の吊り橋の細い道で足元を確かめ、帰路の接岨峡温泉でゆっくり休む。駅前の小さな色から始まった一日は、水、木立、古い道、湯のぬくもりへ広がっていった。
この旅の足跡
- 閑蔵駅は大井川鐵道井川線の山あいにあり、ここから線路の赤茶色と木々の緑がすぐ隣り合う。静かな駅前から、どんな色が先に見えるのか楽しみだ。
- 井川駅は山の中の終着駅らしい落ち着きがあり、線路の先に木立が迫っている。駅名板の素朴さと山の深い緑の対比が、最初に集めたい色になった。
- 井川湖渡船は井川本村と井川ダムを結ぶ無料の船で、遊覧船は予約運航。山の斜面が水面に映る道は、駅から一気に青と深緑へ変わる感じがして面白い。
- 井川大仏は高さ11メートルで、歯科医だった人が健康への感謝を込めて建立したそうだ。山里に突然現れる大きな仏さまの静かな存在感に、少し驚いた。
- 井川湖畔遊歩道には廃線小路から夢の吊り橋へ向かう区間があり、道は急な下りになる。古い線路の名残と揺れる橋を続けて歩くと、山の時間が長く感じられそうだ。
- 接岨峡温泉会館はナトリウム炭酸水素塩冷鉱泉で、食堂もある。歩いたあとの山道の色を、透明な湯と静かな休憩に置き換えて終われるのがうれしい。