LoqiRoam · 旅日記
水音から落花生、最後は桜の水面へ
水の湧く街角から社寺、図書館、落花生の店、名水公園へ。予定より小さな発見が多い秦野歩き。
秦野駅を出たときは、山へ向かう旅になると思っていた。けれど最初の曲がり角で弘法の清水に出会い、街の足元に流れるものへ興味が移った。水音を追うように歩くと、出雲大社相模分祠では信仰の場所が暮らしの道に自然につながり、図書館の前では観光地ではない町の呼吸が見えた。そこで少し迷って、落花生を使った豆菓子の店へ寄り道する。秦野の火山灰土壌に向く作物だと知ると、香ばしい味まで地形の続きに思えてきた。帰り道は今泉名水桜公園へ。桜の季節を外しても、湧水をたたえた池に木々が映るだけで、今日の寄り道が静かにまとまっていく。
この旅の足跡
- 弘法の清水は、住宅の間から突然あらわれる湧水だった。冷たい水音に足が止まり、街の下に山が続いている気がした。
- 出雲大社相模分祠は、明治21年に創まった関東の分祠。境内へ曲がると、街道の音が少し遠のき、旅の速度まで変わった。
- 秦野市立図書館では、市内の資料を借りられるだけでなく、月曜休館など生活に根ざしたリズムも見える。観光地ではない町の顔が気になった。
- 秦野名産の落花生は火山灰土壌に向く作物で、豆芳では豆菓子や和菓子になる。土の話が、香ばしい買い物に変わるのが面白い。
- 今泉名水桜公園の池は、秦野盆地湧水群でも最大級の日量約2500トンの湧水をたたえる。桜の季節でなくても、水面が景色の中心だった。