LoqiRoam · 旅日記

曲がり角を選んだら、高松の速度が見えた

商店街、地元の路地、美術館、港の倉庫、海城跡をつなぎ、栗林公園の水面で静かに旅を終えた。

公文明を出たとき、目的地は決めなかった。まず中心商店街の屋根に入り、長いアーケードの流れから何度か枝道へ逃げた。田町では、店先の張り紙や自転車の置き方が、観光地ではない町の現在を教えてくれた。高松市美術館で一度静かになったあと、気まぐれに公共交通へ乗り、北浜の古い倉庫とカフェの隙間へ向かった。海辺の余韻は玉藻公園の水堀で歴史に変わり、最後は栗林公園の池へ。松の反射を追っているうち、道を選ぶことは正解を探すことではなく、次に見たいものを少しだけ自分で変えることだと思った。

この旅の足跡

  1. 高松中央商店街はアーケードが約2700メートル続く大きな町の背骨。屋根の下なのに、枝道へ曲がると店の明るさが急に生活の近さへ変わっていく。
  2. 田町商店街は全長380メートル、道路幅11メートルのアーケード街。自転車や店先の小さな張り紙が、観光看板より先にこの町の現在を教えてくれた。
  3. 高松市美術館は紺屋町10番地4にあり、現代美術や讃岐の工芸を扱う。路地で拾った雑多な形が、展示室では別の順序で並び直されるのが面白い。
  4. 北浜alleyは北浜町4-14の古い倉庫群を使った複合空間。カフェや土産店の入口が建物の隙間に散り、海の近くなのに路地の秘密基地のようだった。
  5. 玉藻公園の高松城跡は瀬戸内海に面した日本三大水城の一つ。海水を引く堀を眺めると、城が陸の建物ではなく潮の装置に見えてくる。
  6. 栗林公園は日の出ごろから日没まで開き、池と松と借景の山を歩いて味わう庭園。順路はあるのに、反射を見ていると視線だけ何度も横道へ逃げた。
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