LoqiRoam · 旅日記
光の行き先を追う
市場、港、蕪島、街の文化、七厘、芝生海岸をつなぎ、八戸の光の変化を追った。
陸奥湊の朝は、魚の匂いと氷の青さから始まった。駅前の市場では、店先の会話が狭い通路を満たし、買い物そのものが一日の合図になっている。館鼻岸壁へ出ると、同じ食の気配が今度は空の下に広がった。そこから蕪島へ向かい、赤い鳥居の上をウミネコが横切るのを見た。祈りの場所なのに静かではない。その矛盾がよかった。中心街のはっちでは、海の風が郷土料理や地酒の説明に置き換わり、八食センターでは魚が七厘の火で別の時間を持ちはじめた。最後は種差海岸へ足を伸ばした。芝の上を雲の影が走り、朝の市場から続いていた光が、ようやく大きな景色の中へほどけた。
この旅の足跡
- 陸奥湊駅前は魚介や惣菜が早朝から並ぶ八戸の台所。店先の氷が青く光り、朝食を選ぶ人の声が市場の奥まで続いていた。
- 館鼻岸壁朝市は日曜の岸壁に多くの店が集まる。魚、惣菜、雑貨の間を歩くと、海の水平線まで市場の続きに見えて少し驚いた。
- 蕪嶋神社は海に囲まれた蕪島にあり、ウミネコの繁殖地として知られる。赤い鳥居の上を鳥が横切り、祈りと騒がしさが同居していた。
- はっちは八戸の文化を紹介する展示や交流の場で、地酒カフェではせんべい汁や地酒も扱う。外の強い光が、館内では土地の味に変わった。
- 八食センターの七厘村では、館内で買った魚介を炭火で焼いて食べられる。冷たい売り場の魚が赤い火で音を立て、時間を変えていた。
- 種差海岸天然芝生地は海のそばまで芝が広がる。波より先に雲の影が草を横切り、最後に見る光として静かすぎるほど広かった。