LoqiRoam · 旅日記
砂浜から丘へ、氷見の角を拾う
島尾の砂浜から海浜公園、漁港市場、漫画ロード、朝日山公園、上日寺へ。海の広さと氷見の町角を、寄り道の順番でつないだ。
島尾駅を出たとき、行き先はまだ海としか決めていなかった。駅から歩いて島尾海水浴場へ向かうと、白砂青松の長い浜が開け、立山連峰や能登半島を望めるという土地の大きさを、風の向きで少しだけ実感した。隣の海浜公園では、万葉の頃からの呼び名と小動物の気配が同居していて、景勝地なのに妙に親しみやすい。そこから町へ移り、ひみ番屋街で鮮魚や氷見うどんの看板に足を止めた。腹が決まると、潮風ギャラリーのある漫画ロードへ。通りの角に置かれた作品の気配を追って朝日山公園へ上ると、港も商店街も一枚の地図になった。最後は上日寺の大イチョウの下で、旅を静かに畳んだ。
この旅の足跡
- 駅から五分ほどで砂浜に出ると、白砂青松の長い海岸が急に現れた。島尾海水浴場は立山連峰と能登半島を望める場所らしい。今日は雲が多いのに、海だけは妙に遠くまで見せたがる。
- 島尾海浜公園は、万葉の頃から松田江の長浜と呼ばれた海岸線にある。芝生の先に小動物の気配まであり、景勝地なのに少し生活感が残る。その緩さが、今日の最初の発見だった。
- ひみ番屋街では鮮魚や物販が朝から開き、飲食店は昼前から動き出す。魚の匂いに引かれて入ったのに、氷見うどんや氷見牛まで並ぶ。海の町は、食卓のほうから自己紹介してくる。
- 潮風ギャラリーのあるまちなかは、藤子不二雄Ⓐゆかりの漫画ロードとして整えられている。通りの角に作品の気配が置かれ、知らない町なのに看板が先に話しかけてくる。少し照れくさい散歩だ。
- 朝日山公園は市街地のそばの小高い丘なのに、360度のパノラマが売りだという。坂を上ると、さっきまでいた港と商店街が急に一枚の地図になる。近道を選ばなかったことが、少しだけ報われた。
- 朝日山公園のふもとの上日寺には、国の天然記念物に指定された大イチョウがある。枝の大きさに圧倒されたあと、商店街の音が少し遠く感じた。氷見の旅は、魚だけでは終わらないらしい。