LoqiRoam · 旅日記
椿の緑から縄文の土へ
駅前の明るさから椿の緑、町家の黒、土器の土色、図書館の木の色まで、野々市の現在と昔を歩いてつないだ。
野々市駅を出たときは、道路の白線や看板の明るさばかり見ていた。けれど歩き始めると、町の色は駅前だけに集まっていなかった。野々市中央公園では椿の緑と芝生の広さに迎えられ、白山を望める場所があることにも気づいた。そこから喜多家住宅へ向かうと、黒い木の落ち着きと瓦の色が景色を引き締めていた。ふるさと歴史館では土器や出土品を見て、建物よりさらに古い時間がこの土地にあることを知った。御経塚史跡公園では、住宅地のすぐそばに竪穴住居と原生林を思わせる道が現れ、現在の道を歩きながら縄文の暮らしを想像した。最後はカレードで本とカフェの気配に包まれ、遠い昔から今日の休憩までが一本の旅になった。集めたのは派手な名所の色ではなく、町が重ねてきた時間の色だった。
この旅の足跡
- 野々市駅を出ると、道路と低い建物がつくる明るい駅前色。ここから椿の緑や古い壁へ歩けると思うと、最初の一歩が少し大きくなりました。
- 野々市中央公園は市内最大で、椿館と椿山にたくさんの椿があります。芝生や池の明るさに加え、白山ビュースポットまであるのがうれしい驚きでした。
- 喜多家住宅は江戸後期の町家を主屋とし、酒蔵など酒造の施設も残ります。黒っぽい木と瓦の落ち着きに、野々市が商いの町だった時間を感じました。
- ふるさと歴史館では御経塚遺跡の出土品などを見られます。土器の表面の色や模様を想像すると、町の下に長い時間が眠っていることが急に近くなりました。
- 御経塚史跡公園には縄文時代の環状集落跡があり、竪穴住居や原生林を思わせる遊歩道が再現されています。住宅地の中で古代の道を歩く感覚が不思議でした。
- カレードは図書館と市民学習センターが一体になり、9時から22時まで開館しています。木の色と本の並び、館内のカフェで、旅を日常へ戻せました。