LoqiRoam · 旅日記

駅前の色が、土と海にほどけた日

常滑の招き猫、窯の町並み、海運の家、登窯、タイル、海辺をつなぎ、駅前の色が町の記憶と自然へ広がる旅になった。

榎戸駅を出たときは、駅前の看板や建物の色を少し集めるつもりだった。けれど常滑へ歩き出すと、最初に迎えてくれたのは大きな招き猫と、壁に並ぶたくさんの猫。そこからやきもの散歩道へ入ると、赤茶色の土、レンガの煙突、黒板塀、土管の壁が現れ、町全体が昔の窯の続きのように見えた。瀧田家では海運で栄えた家の静けさに寄り道し、常滑の色には海の記憶も混ざっていると気づいた。登窯広場では古い窯の黒と青い陶製アートが隣り合い、INAXライブミュージアムではタイルの小さな色が暮らしの中へ広がった。最後にりんくうビーチへ出ると、集めた土の色が空と海の青にほどけていった。駅前から始めた旅が、町の歴史と風のある景色まで連れてきてくれた。

この旅の足跡

  1. 駅を出て最初に見えた大きな猫は、幅6.3メートル、高さ3.8メートルの見守り猫だった。壁には39体の猫も並び、焼きものの町なのに入口から表情がいっぱいで楽しい。
  2. やきもの散歩道は、レンガ煙突や黒板塀、土管を使った擁壁が続く道だった。古い工場の気配が今の店先に残っていて、赤茶色の景色は思ったよりあたたかい。
  3. 瀧田家は江戸から明治に廻船業を営んだ住宅で、庭には水琴窟もある。焼きものの町で海運の暮らしに出会い、瓶の中の音を実際に聞いてみたくなった。
  4. 登窯広場展示工房館では、19世紀の窯を中から見られ、外には青い陶製アートとモザイクの壁もある。古い窯の黒と鮮やかな青が隣り合うのが意外だった。
  5. INAXライブミュージアムは10時から17時まで開館し、世界のタイル博物館など複数の施設を見られる。タイルの小さな色が壁いっぱいに並び、焼きものが暮らし全体へ広がった。
  6. りんくうビーチは常滑市りんくう町の白浜で、駐車場は5時から22時まで利用できる。風のある海辺に立つと、土の赤茶色のあとだからこそ空と海の青が大きく感じられた。
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