LoqiRoam · 旅日記

駅前の色が、山の上まで続いた日

稲子の静かな駅前から、下部温泉、身延の町、久遠寺、山上の眺めへ色をつないだ旅。

稲子では、駅前に民家が並ぶ静けさから歩き始めた。大きな案内がなくても、踏切の音や山の緑が「ここからだよ」と教えてくれる。身延線で下部温泉へ移ると、駅の小ささはそのままなのに、湯治場へ向かう道には時間の深い茶色が増えた。川音を聞いてひと息つき、身延駅前ではバスや店の気配に出会う。静かな始まりだったから、人の動きが急に明るく見えた。そこから道の駅みのぶへ寄り、クラフトの手触りと公園の緑で気分をほどいた。最後は身延山久遠寺の門と伽藍を見上げ、ロープウェイでさらに高い場所へ。富士川と町が小さく連なり、駅前で拾った白、青、茶、緑が一枚の景色にまとまった。色は看板だけにあるのではなく、歩く速さが変わる場所にもあるのだと思った。

この旅の足跡

  1. 稲子では、駅前に民家が並ぶ静けさから歩き始めた。踏切の音と山の緑が、最初の色を白と緑に決めてくれた。
  2. 下部温泉駅は山あいの小さな駅。電車の青と深い緑が、稲子の静かな景色とは違う濃さで目に入った。
  3. 下部温泉郷は古くからの湯治場で、川沿いにひなびた風情が残る。派手さより、木の色と水音が心に残った。
  4. 身延駅前には久遠寺へ向かう交通や土産物の気配がある。稲子の静けさから来ると、人の流れそのものが明るい色に見えた。
  5. 道の駅みのぶは富士川クラフトパークの緑の中にあり、クラフトと休憩を一緒に楽しめる。小さな駅前の色が芝生でほどけた。
  6. 身延山久遠寺では、三門から287段の石段と大きな伽藍へ景色が変わる。門前の色が杉木立の静けさに沈んでいくのが面白い。
  7. 身延山ロープウェイで山頂へ上がると、身延町と富士川を見下ろせる。足元の石段の後に空へ抜け、集めた色が一枚の景色になった。
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