LoqiRoam · 旅日記

水車の音から、山の湯まで

七久保の水車と伝承から、川辺、古寺、温泉へつないだ南信州の寄り道旅。

七久保から始めたのに、駅前を中心に丸く歩く気にはならなかった。最初は水車のある花の里へ寄り、土地の暮らしが音として残っていることに驚いた。そこから七久保の千人塚へ曲がると、池の静けさに戦国の伝承が薄く重なった。田切の里では直売所と食事処で町の台所に触れ、次は与田切川沿いへ逃げるように歩いた。桜のトンネルを想像しながら、山の見え方が少しずつ変わる。最後は光前寺で早太郎の物語を拾い、こまくさの湯へ。名所を集めたというより、生活、記憶、川、寺、湯の順に、曲がり角が旅の性格を決めていった感じがする。

この旅の足跡

  1. 水車が大きな木枠を回し、玄米を石臼で精米している。花と野菜の直売所なのに、耳から先に農村へ連れていかれるのが面白い。
  2. 城ヶ池を囲む静かな公園に、戦国の落城伝承と中央アルプスの眺めが同居する。桜の名所なのに、今日は水面の方が記憶に残りそうだ。
  3. 田切の里は国道153号沿いの直売所で、地元野菜や加工品が並び、見駒亭では昼食も取れる。バイパス沿いなのに町の台所らしい。
  4. 与田切川沿いの公園には、約200メートルの桜のトンネルがある。花の季節でなくても、川音と山の雪形を想像して歩ける道だった。
  5. 光前寺は国の名勝で、苔むした境内に早太郎伝説が残る。霊犬の物語を知ってから参道を見ると、静けさがただの静けさではなくなる。
  6. こまくさの湯は10時から21時まで営業し、食堂ではソースかつ丼や蕎麦も出る。山を見たあとに湯へ沈むと、旅の終点が急に現実的になる。
地図と足跡で読む