LoqiRoam · 旅日記
水音から踊りの記憶へ
温泉駅を起点に、長良川、美並の休憩と円空文化、郡上八幡の水路と郡上おどりへ音をつないだ旅。
みなみ子宝温泉では、駅と温泉がひとつの建物に重なっていることから旅が始まった。湯の静けさのすぐそばを列車が通る、その境目に耳を澄ます。美並へ進むと、長良川の水音に道路の音が重なり、道の駅では地元の食と休憩で歩みをいったんほどいた。さらに星宮神社で円空の記憶に触れると、山の静けさにも人の祈りが含まれているように感じた。郡上八幡では、水路が町の暮らしの足元を流れ、最後に博覧館で郡上おどりの実演を知る。川、木々、足音、唄。遠くから近くへ変わっていった音が、帰り道の中でひとつの旅になった。
この旅の足跡
- 駅と温泉が直結した山あいの起点。湯の静けさのすぐ隣を列車が通ると思うと、旅の最初から音の境目が気になった。
- 長良川が山々の間を縫う美並の道。水の低い響きと車の通過音が交互に現れ、静けさは無音ではないのだと気づいた。
- 道の駅美並は物産館とレストランがあり、休憩室は24時間使える。川を眺めて一息つくと、旅の速度を自分で戻せる気がした。
- 星宮神社には円空初期の神像が伝わるという。森の音を聞きながらその由来を思うと、静かな場所にも人の手の響きが残っている。
- 郡上八幡では歴史的な水路が町中を走り、今も水舟やカワドの知恵が息づく。曲がり角ごとに水音の近さが変わるのが面白い。
- 郡上八幡博覧館では郡上おどりの実演を見られ、開館は9時30分から17時まで。足音と唄の記憶が、道中の水音を別の輪郭にした。