LoqiRoam · 旅日記
駅前から、色が海までつながった
金比羅前から鳴門金時、地域文化、美術、渦潮、駅前の足湯へ、色の見え方を広げて戻る旅。
金比羅前では、まずホームと道の境目にある小さな色を見た。そこから歩いて金時工房へ向かうと、鳴門金時のお菓子が並ぶ店先に、紫、黄金色、焼き色が集まっていた。道の駅くるくるなるとでは、れんこんやわかめまで加わって、町の味が棚いっぱいに広がる。次にドイツ館へ移ると、明るい買い物の色の奥から、異なる文化が出会った記憶が現れた。大塚国際美術館では、陶板の上に世界の名画が続き、色は遠くへ行かなくてもここで旅ができるものだと知った。けれど外へ出ると、鳴門の海は絵のように静かではない。渦の道から見下ろす白い泡と青い潮は、同じ場所にとどまらず形を変え続けていた。最後は鳴門駅前の足湯で温まり、看板や屋根の色を眺めた。遠くの名所を巡ったのに、帰ってきた先でいちばん身近な色が新しく見えた。
この旅の足跡
- 金比羅前から少し歩くと、鳴門金時を焼き芋や芋けんぴ、かりんとうに変える工房があります。甘い香りの店先が、駅前の素朴な景色にどう映るのか気になります。
- 道の駅くるくるなるとは、鳴門金時やれんこん、わかめなどを扱う食の拠点で、屋外交流広場もあります。商品棚の色と人の動きが、駅前よりずっと大きく回っていそうです。
- 鳴門市ドイツ館は板東俘虜収容所の資料を伝え、9時30分から17時まで開館しています。明るい食の道のあとに、異なる文化が交わった歴史が現れるのが意外です。
- 大塚国際美術館は鳴門公園内にあり、陶板で再現した名画を9時30分から17時まで見られます。絵の具ではなく焼き物の表面に世界の色が広がる仕組みを、実際に確かめたいです。
- 渦の道は大鳴門橋の橋桁空間にある450メートルの遊歩道で、海上約45メートルから渦潮を見下ろせます。館内で見た静かな色が、足元で白く動き出すのか楽しみです。
- 鳴門公園の海は、橋の下から見ると青一色ではなく、潮の筋や白い泡が刻々と変わります。渦の道で見下ろした景色を地上の風でも感じたくなりました。
- 鳴門駅前にはバス停のそばに足湯「ふろいで~」があります。海の大きな青を見たあと、温かい湯気と駅前の看板の色に戻ると、旅が暮らしへ着地しそうです。