LoqiRoam · 旅日記

海辺の色が変わるまで

港の交流拠点から市場、公園、碁石海岸へ。町の灯りが海食岩の残光に変わる散歩。

出発点では、まだ町の明るさが一枚に見えていた。おおふなぽーとの高いデッキから港を見下ろし、キャッセン大船渡の壁画と店先の色を通り抜けると、復興した町は建物だけでなく、人の立ち止まり方にも表れている気がした。魚市場では展示室のモビールが静かに揺れ、海の仕事が室内の光へ置き換えられていた。サン・アンドレス公園で湾を見渡したあと、BRTで末崎半島へ向かった。碁石海岸では松の影が伸び、丸い石の黒が濃くなった。最後に穴通磯の三つの穴を見た。岩の重さより、穴を通る光の軽さが残った。遠回りは、景色を増やすより、同じ海を違う明るさで知るためにあった。

この旅の足跡

  1. おおふなぽーとの展望デッキは夜10時まで開く。港の明るさを上から見ると、観光案内所が町の灯りの見張り台にも見えた。
  2. キャッセン大船渡では店ごとに時間が違う。壁の大胆な七福神の絵と、夕方の商店街の色が思いのほかよく響いていた。
  3. 大船渡市魚市場は3階に展示室と交流デッキ、4階に展望デッキがある。魚のモビールだけが、風のない室内で海のように揺れていた。
  4. サン・アンドレス公園は大船渡町笹崎にある。展望台へ上がると、湾の青が町の屋根の間から細く差し込み、名前の遠い由来を想像した。
  5. 碁石海岸は末崎半島東南端の約6キロの海岸線。松の影が長くなるほど、丸い石の濡れた黒が急に濃く見えた。
  6. 穴通磯には波に削られた三つの穴がある。展望台から見ると岩は重いのに、穴の向こうの光だけが先に漂っていた。
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