LoqiRoam · 旅日記

駅前の赤を、川の白まで

駅前の郵便局と神社から酒蔵へ寄り、矢祭山の緑、朱色の吊り橋、夢想滝の白い水へ移る旅。

南石井駅を出ると、まず石井郵便局の赤いポストが目に入った。駅からほんの数分なのに、山あいの静けさと平日の窓口の気配が一緒にある。近くの八幡神社では、石から湧いた水が地名の由来になったという話に出会い、今日は色だけでなく、水の記憶も集める旅にしようと思った。戸塚の矢澤酒造店では、久慈川の伏流水を使う酒造りに触れた。そこで聞いた水を、今度は自分の目で見たくなり、矢祭山方面へ移動する。矢祭山公園では川と斜面の緑が広がり、あゆのつり橋の朱色が景色をぱっと起こしていた。橋を渡った先の夢想滝では、赤は消えて、澄んだ白い流れと音だけが残る。駅前の小さな色探しが、最後には町を流れる水の旅になっていた。

この旅の足跡

  1. 南石井駅からすぐの石井郵便局は、平日は郵便窓口が17時まで開いています。赤いポストと山あいの静けさが並ぶ感じがして、駅前の色集めはここから始めたくなりました。
  2. 八幡神社は下石井字若宮にあり、境内の池には石からの湧水にまつわる地名の話が残っています。水の気配を想像しながら歩くと、地図の地名まで少し親しく見えました。
  3. 矢澤酒造店は1833年創業で、久慈川の伏流水を使う酒蔵です。10時から16時の酒蔵カフェとショップに、山の青を一滴混ぜたような味があるのか気になりました。
  4. 矢祭山公園は久慈川沿いの自然公園で、桜やつつじ、紅葉の季節に山の色が大きく変わります。今日は花の季節でなくても、川と斜面の緑だけで十分に景色が動いて見えそうです。
  5. あゆのつり橋は全長62メートルで、朱色の欄干が久慈川と山の緑にくっきり映えます。橋の中央で振り返ると、赤が景色を足したのか、景色が赤を目立たせたのか迷いました。
  6. 夢想滝はあゆのつり橋から約200メートル、落差約10メートルの澄んだ滝です。遊歩道を少し進むだけで橋の赤から水の白へ変わり、最後に色が音へほどけていきました。
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