LoqiRoam · 旅日記
海辺から山道へ、駅前の色をひろう
紀伊井田から海辺、町、古道、岩、喫茶店をつなぎ、最後に白砂の浜で色を重ねた旅。
紀伊井田を出ると、まず海のそばでウミガメを守る場所に出会いました。旅の始まりから、ただ青い海を見るだけではなく、その海を見守る人の手があることを知ります。北へ進むと、ヤシの木と道の駅の品物が現れ、長い七里御浜の景色に暮らしの色が混ざりました。そこから花の窟の大きな岩へ向かうと、旅は急に静かになります。岩を見上げ、さらに獅子岩の表情を探したあと、木本の喫茶店で赤いソファーに腰を下ろしました。休憩のあとは松本峠の石畳へ。苔の緑、竹の影、東屋からの海の青が一歩ずつ増えていきます。最後に大泊の白砂へ下りると、遠くから眺めた浜が山の緑に包まれていました。駅前の色を集めるつもりが、道の途中の色まで拾えて、思ったより大きな旅になりました。
この旅の足跡
- 海の近くなのに、ここはウミガメを守る資料館と飼育棟がありました。井田の浜の青さに、生きものを見守る人の手の色も重なって見えます。
- ヤシの木の向こうに七里御浜が続き、道の駅では古道と海の情報を拾えます。買い物の明るい色と、長い浜の静けさが同じ場所にありました。
- 社殿ではなく高さ45メートルの巨岩そのものを拝む場所でした。花を供えてきた由来を知ると、灰色の岩肌が季節の色を受け止める器に見えます。
- 獅子岩は高さ25メートルで、熊野灘へ吠えるような輪郭がほんとうに動物らしく見えます。海蝕で生まれた形なのに、誰かの守り役みたいで不思議でした。
- 赤いソファーと観葉植物がある昔ながらの喫茶店で、朝から夜まで開いています。海の青を見たあとに飲む一杯は、町の赤と緑を静かに連れてきました。
- 竹林に囲まれた石畳を上ると、峠の地蔵と七里御浜を見渡す東屋があります。足元の苔の緑から遠い海の青まで、一歩ごとに色が広がりました。
- 大泊の白砂の後ろに緑の山が迫り、海岸が思ったより小さくまとまって見えます。松本峠で遠くに見た浜を近くで感じて、旅の色が輪になりました。