LoqiRoam · 旅日記

西の風、三つの小さな発見

西公園の水、長谷堂の井戸、出塩の石段を経て、霞城公園と展望ロビーで西の旅を振り返った。

東金井を出ると、最初に見つかったのは名所らしさよりも、公園の中を流れる水車の小川と、歩いたあとに足を休められる足湯だった。そこから西部の道を南へ送り、長谷堂城跡へ。土塁を登って市街を見渡すと、戦国の舞台が今は静かな散策路になっている。その麓では御前清水の由来に出会い、歴史は山頂の説明板だけでなく、水のそばにも残るのだと気づいた。さらに出塩文殊堂へ向かうと、石段と杉の参道が空気を変えた。季節のあじさいを想像しながら歩くうち、花がない時間にも場所の力はあるらしいと思う。最後は霞城公園の堀を巡り、展望ロビーから歩いてきた西の方角を見直した。大きな観光地を制覇した旅ではないけれど、水、井戸、石段という三つの小さな発見が、道を一本につないでくれた。

この旅の足跡

  1. 西公園は15.6ヘクタールの緑地で、水車の小川や自然観察塔まである。足湯も見つけて、駅からの景色が急に深くなった。
  2. 長谷堂城跡は山形市街と蔵王連峰を望む丘。土塁の説明板を読みながら登ると、戦の場所が静かな展望台に変わるのが意外だった。
  3. 城跡の麓に御前清水があり、歴代城主が飲んだことから殿様井戸と呼ばれる。山道の入口に水の記憶が残っているのが面白い。
  4. 出塩文殊堂へ続く参道は約515メートルで、40種2500株のあじさいが並ぶ。花の季節でなくても、杉と石段の奥行きが気になった。
  5. 霞城公園は山形城跡の本丸と二ノ丸を使った約35.9ヘクタールの都市公園。堀の向こうに文化施設が集まり、城が町に溶けている。
  6. 霞城セントラルは山形駅西口から徒歩1分で、24階の展望ロビーがある。山を歩いたあと、別の高さから同じ町を見直せるのが楽しい。
地図と足跡で読む