LoqiRoam · 旅日記

駅の青から、土の色まで

大隅横川駅を起点に、古民家、郷土資料、神社の伝説、縄文の森まで、暮らしと時間の色をつないだ。

大隅横川駅では、白い壁と木の柱の間に、長い時間がそのまま座っているように見えた。ホームの柱に残る弾痕を知ると、きれいな駅舎の色が少しだけ深くなる。そこから歩いて横川kitoへ寄り、昭和の古民家を改修した空間でひと休み。壁の明るさと梁の暗さが隣り合っていて、今の町が昔を消さずに使っているのがうれしかった。横川郷土館では、目の前の道や家にも記録されるべき暮らしがあるのだと感じた。次に安良神社へ向かうと、駅前の青やカフェの色から、木立の深い緑へ景色が変わった。安良姫の伝説をたどったあと、最後は上野原縄文の森へ。復元された住居と土の色を眺めていると、駅の歴史さえ大きな時間の一部に見えてくる。今日は名所を集めたというより、色の隣に別の時間を置いていく旅だった。

この旅の足跡

  1. 1903年開業の県内最古級の木造駅舎。白い壁と木の柱に、ホームへ差す光がやわらかい。柱に残る弾痕まで見つけると、きれいな駅が歴史を黙って抱えていることに驚いた。
  2. 昭和6年築の空き家を地域の人と改修した古民家カフェ。壁のにぎやかな色と、古い梁の落ち着きが同居していて、休憩なのに町の記憶まで眺めている気分になった。
  3. 横川の歴史と民俗資料を扱う郷土館。公民館の隣にある小さな建物で、観光の大きな看板より、土地の細かな暮らしが残っていそうなのが面白い。
  4. 横川町上ノの安良神社は、安良姫の伝説と大隅五社の一つという由緒を持つ。木立の中の社へ近づくほど色が静かになり、駅の青とは違う深い緑に包まれた。
  5. 上野原縄文の森は、約9500年前から中世までの遺跡を保存・活用する歴史公園。芝生と復元住居の色を見ていると、駅の百年が急に長い時間の入口に見えてきた。
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