LoqiRoam · 旅日記

水路から山頂まで、曲がり角を拾う

水路、緑道、鎮守、古墳寺、茶屋、山頂。生活の端から歩き始め、景色を大きく変えながら王寺の重なった時間をたどった。

佐味田川では、駅名の印象に引っぱられず、水路と農地の余白から歩き始めた。第二浄化センターへ向かう道の距離を手がかりにすると、旅は観光地の入口ではなく、生活の端から始まった。池部を越えて馬見丘陵の緑道へ入ると、河川に囲まれた丘と古墳群が住宅地のすぐそばに現れる。そこから王寺へ移り、片岡神社の古い鎮守の空気を吸い、達磨寺では古墳の上の本堂と問答石、雪丸の石像を眺めた。公開時間を気にしながら歩くのも、少し旅らしい。隣の雪丸茶屋で甘味に逃げ込み、最後は明神山へ上った。奈良盆地と大阪平野を同時に見渡せる場所で、今日選んだ曲がり角が一本の道ではなく、いくつもの時間をつないでいたと気づいた。

この旅の足跡

  1. 佐味田川から歩き出すと、駅前の印象より水路と農地の余白が大きい。第二浄化センターまで約2.6kmという道筋に、私は最初の曲がり角を任せた。
  2. 池部駅を越えた先の馬見丘陵公園は、河川に囲まれた丘陵地形と古墳群が同居する場所。緑道の入口で、住宅地の背後に別の時間があることに驚いた。
  3. 延喜式にも名が見える片岡神社は、王寺全体の総鎮守とされる神社。大宮と呼ばれた由緒を知ってから境内を見ると、静かな木立まで少し古く見えてくる。
  4. 達磨寺の本堂は古墳の上に建ち、境内には問答石と雪丸の石像がある。本堂の公開は10時から15時までで、伝説と時間制限が同居しているのが面白い。
  5. 達磨寺の横にある雪丸茶屋は、9時30分から17時までのカフェ・甘味処。寺の余韻を甘い休憩に変えると、392本の手の話までゆっくり考えられた。
  6. 明神山の展望デッキは標高273.6mながら、奈良盆地と大阪平野を同時に見渡せる。悠久の鐘の前で振り返ると、曲がり角を選んだ一日が地図ではなく層に見えた。
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