LoqiRoam · 旅日記

赤い門から酒蔵の金色へ

神社、寺町、酒蔵、庭園、城跡をつなぎ、新発田の色の重なりを歩いて集めた。

西新発田を出て、まず諏訪神社の朱色と木陰を見た。駅の近くなのに、御柱の立つ境内へ入ると町の音が少し遠くなる。寺町通りでは寺町たまり駅に寄り、和菓子や新発田麩、工芸品の棚と台輪の展示を眺めた。小さな休憩所なのに、祭りの気配がぎゅっと詰まっている。そこから五階菱へ進むと、1790年から続く酒蔵の木の色に、映像の光と酒瓶の金色が重なった。大倉庭園カフェで庭を見ながら一度息をつき、清水園では水、石、茶室の配置を歩いて確かめた。最後の新発田城址公園では、白い城壁と堀の水、三匹の鯱の黒い輪郭が空の下でくっきり見えた。今日は派手な一色を探したのではなく、町の暮らし、信仰、酒、庭、城が少しずつ別の色を渡してくれた旅だった。

この旅の足跡

  1. 諏訪神社は「おすわさま」と呼ばれる新発田の総鎮守で、境内の御柱が思ったより大きい。朱色の門と緑の木陰が並び、駅前の町に急に奥行きが出た。
  2. 14もの寺が並ぶ寺町通りの休憩所で、和菓子や新発田麩、工芸品が並ぶ。台輪の展示まであり、静かな通りなのに祭りの色が棚の中で跳ねているのが面白い。
  3. 1790年から続く王紋の酒蔵を改装した五階菱では、古い蔵の空気に映像演出が重なる。木の茶色だけと思ったら、酒瓶の金色と光が急に現れて驚いた。
  4. 大倉庭園カフェは、大倉喜八郎が愛した日本庭園を眺めながら休める場所。酒蔵の濃い色のあと、庭の水面と淡い木の色が目にやさしく、甘い休憩がちょうどよかった。
  5. 清水園は旧新発田藩下屋敷の国指定名勝で、池のまわりを回遊できる。書院から見る庭と、歩いて近づく茶室の距離感が違い、同じ緑なのに表情が変わった。
  6. 新発田城址公園には表門、旧二の丸隅櫓、お堀が残り、三階櫓には三匹の鯱が載る。堀の水色と城壁の白、鯱の黒が最後にきれいに締まった。
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